裏切られた妻たち Vol.5

浮気を“された妻”は後を絶たない。友人が見つけた、腹立たしい夫の浮気の痕跡

一見、何の問題もなく幸せそうに見える仲良し夫婦。

けれども彼らの中には、さまざまな問題を抱えていることが多いのだ。

仲良し夫婦だと思っていた北岡あゆみ(32歳)のもとに届いた一通のメール

「あなたの旦那さん、浮気しています」

樹の怪しい行動で、徐々に不安を募らせたあゆみは、日曜から出張に行くと言う夫への尾行を決行。後日問い詰めるが、言い逃れされてしまう。

一連の浮気疑惑で、どんどん自分が醜くなっていることを感じたあゆみは、あることを決意した。


―最後の望みが、絶たれた……。

レシート事件について、夫に追及したあの日。

あゆみは99%クロだと思っていたが、1%の望みを捨てていなかった。浮気を素直に認めて、土下座してくれるのではないか。もしくは納得のいく説明をしてくれるのではないか、と。

しかしその期待は、見事に裏切られた。愛する夫は最後までシラを切りとおし、浮気相手との生活を守ろうとしたのだ。

―紀子さん、お願いごとがあって近々お会いできませんか?よかったら清香ちゃんも一緒に、ランチでも。

あゆみは、紀子と清香のグループLINEに送った。ここまできたら、ずっと考えていた“最終手段”をとるしかない。



約束の日曜日。あゆみは早めに家を出て、恵比寿に向かった。樹と顔を合わせたくなかったし、二人に尾行や介抱してもらったお礼を買おうと思ったのだ。

恵比寿の三越でHRヒギンスの紅茶とクッキーのセットを買い、待ち合わせ場所である『リストランテ ヒロミチ』へ向かうと、すでに清香が到着していた。

「あれから、体調は大丈夫ですか……?」
「うん、あの日は本当にありがとうね。これ、この間のお礼にと思って」

お礼のクッキーを渡しながら話していると、少し遅れて紀子がやって来た。しかし、いつもと様子が違う。

「あ、紀子さん。この間はありがとうございました」
「…………」
「紀子さん?」

あゆみの問いかけに、紀子は深いため息混じりに口を開く。

「……私の旦那も、どうやら浮気しているみたい」

そう言った紀子は、いつもの自信に溢れたオーラがなく、心細そうにしているか弱い女性に見えた。

「紀子さんのところも……?何で分かったんですか…?」

【裏切られた妻たち】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo