恋の大三角形 Vol.17

恋の大三角形 最終回:次の彼女とはスピード婚!?結婚願望ナシだったはずの、モテ男の裏切り

商社勤務で爽やかモテ男の洋平と2年にわたり交際していた繭子

しかし30歳の誕生日、洋平に「まだ結婚は考えられない」と断言されてしまう。

繭子は駆け引きのつもりで「結婚できないなら別れる」と告げるがその策は完全に裏目に。あっさり「わかった」と言われ、二人は破局してしまうのだった。

一方、スリランカで洋平に運命を感じた彩花は、彼女持ちと知りつつも洋平とデートを重ねていた。

そして二人の関係が親密になったタイミングで「彼女と別れて欲しい」と迫る。そして後日、洋平から本当に彼女と別れたと聞かされ、いい雰囲気の二人はそのまま男女の関係に

洋平を巡る、繭子と彩花の恋の行方は。


鉄は熱いうちに打て


−彩花side–

「やばっ…そろそろ行かないと」

隣で寝ていた洋平くんが、慌てた様子で飛び起きる。

あの日…私たちが初めて抱き合った夜から、洋平くんは2日と空けずにうちに泊まっている。

同じスーツで仕事に行くわけにいかないから、彼は朝、一度自宅に寄ってから出社しているのだ。

私の家は目黒、洋平くんは恵比寿。

近所とはいえ楽な作業ではないだろう。それでも彼は、会いに来る。

それは私に会いたいから、私と抱き合いたいからに違いない。

しかし−。

さっきまで裸で隣にいた彼が、ワイシャツを着てテキパキ動き回る姿を眺めていると、無性に不安が襲ってくる。

私はまだ、洋平くんからはっきりと「付き合ってほしい」と言葉にされていなかった。


「男は、言葉より行動。それだけ彩花のために時間と労力を割いてくれているんだから、自信持っていいんじゃない?

...とはいえ、形にするのは早い方がいい。“鉄は熱いうちに打て”って言うでしょ。仕事も恋も時機を制するものが勝つのよ」

洋平くんとの現状を話す私に、夏美さんはそう言った。


...やはり、ここらではっきりさせておくべきだろう。なるべく早く、彼が私を、熱く欲している間に。

「ねぇ洋平くん、行かないで」

私は甘えた声で後ろからしがみつき、唇を近づけた。

時間がなくて焦っていることは知っている。それでも彼がキスを受け入れるのを確認して、私はまっすぐに洋平くんを見据えた。

受け身で待っている間にタイミングを逸してしまっては、元も子もないのだ。

「...私って、洋平くんの彼女だよね?」

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