金より愛子 Vol.15

金より愛子 最終回:結婚に必要なのはお金or愛?綺麗事では乗り越えられない現実に直面した女の選択

結婚に必要なのは、お金or愛?

それは、女にとって永遠のテーマである。

“最後は愛が勝つ”と信じたくてもそれは理想論だということに、女たちは徐々に気づいていくのだ。

しかし「お金より愛が勝つ」と言い切る、ある女がいた。

その名は、愛子。

金に目がない女だらけの東京において、愛子は信念を貫き、幸せな結婚生活を勝ちとれるのか?

広告代理店で働く29歳の愛子は、婚約者の知樹と幸せな毎日を過ごしていた。

一方、同時期に医者との結婚を決めた親友の明日香は、御曹司・翔太が愛子に好意を抱いていることに気がつき、愛子をそそのかす

そして愛子は、ついに翔太からプロポーズをされたのだった。


上司との面談を終えた愛子は、デスクに戻りながら小さくガッツポーズをした。

年度末の人事査定。愛子は見事、「Sランク」を獲得したのだ。大型の新規案件を受注できたことが大きく評価されたようだ。

上機嫌の愛子の元に、同期の男子社員がやってきて、冷やかす。

「聞いたよ愛子、あの“ナッシェン”を受注したんだって?やるじゃん」

愛子が笑って頷くと、同期の男は時折悔しそうな表情を浮かべながら言う。

「あそこは随分前から、他の代理店がガチガチに入ってて難攻不落って言われてたのにな。一体どんな手を使ったわけ?教えろよ」

涼しい顔をして微笑む愛子を見つめていた同期が、突然ハッとしたような顔をした。

「愛子、ちょくちょくあそこの御曹司と食事行ってたよな。さては、お前…!?」

愛子は一言、バカね、と呟いて立ち上がると、唖然としている同期を残してオフィスを颯爽と出て行くのだった。

キャンペーンの詳細の打ち合わせのため、愛子は急ぎ足でナッシェンのオフィスへと向かった。



知樹と言い合いになってから、ぎくしゃくした日々が続いている。その週は、ドレスショップに新婦衣装の小物合わせに行かなくてはならず、愛子はひとりで銀座に来ていた。

前回知樹と二人でショップに訪れたときは、美しくて特別な空間にあんなに胸が高鳴ったのに。ひとりで訪れると、まるで別の場所のようによそよそしく感じる。

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