憧憬を呼ぶ美食ホテルダイニング Vol.6

華やぎのコースで伝える本場・四川の奥深き味

シェラトン都ホテル

左.モダンな設えが印象的なメインダイニング。この他個室も2室用意。

右.料理長の橋本暁一氏。2011年秋に黄綬褒章を受章した実力派

華やぎのコースで伝える本場・四川の奥深き味

痺れるような刺激の麻婆豆腐に、ピリリとした風味が舌に広がる担々麺……。四川料理といえば、日本ではやはり“辛い”というイメージがもたれがち。しかし夏と冬の寒暖差が激しい彼の地では、古くより料理に香辛料が多用され、その長い歴史の中で奥深い味が育まれてきたのもまた事実。そんな本場ならではの四川の美味を、蘇らせる人物がいる。『シェラトン都ホテル東京』の『中国料理 四川』料理長、橋本暁一氏だ。

1979年のホテル開業と同時に料理長に就任し、以来今日まで店を率いてきた、知る人ぞ知る四川料理の重鎮だ。毎年現地に足を運んでは、最高の香辛料を吟味し、日々の調理に用いているという料理長。“百種の料理があれば百種の味付けがある”といわれる複雑な四川の味付けを、自ら厳選したスパイスを駆使し、極上のひと皿として紡ぎ出す。

なかでもこの冬味わうべきは、新メニューの橋本料理長特選コース。この秋、黄綬褒章を受章した、料理長渾身のスペシャル・コースである。前菜にはじまり、メインのフカヒレ、薬膳スープ、マーボ豆腐飯と、コースは全9品で構成。いずれの品も華やかな銘々皿で振る舞い、美味への期待をかき立ててゆく。食材とスパイスの妙、緩急付けたソースのバランス、手間暇かけたスープの滋味……。一連の流れの中で描かれゆく、オーセンティックな技と独創の数々。四川を知り尽くした名匠が作る、本物の味。それは確かな真価を内に秘め、四川の魅力と醍醐味を今と未来に伝え続ける。

左.フカヒレの姿煮。濃厚な味わい

右.特製冷菜銘々盛り。酔っ払い蟹、カブの甘酢など。内容は都度変更

左.特大有頭エビのチリソース

右.サーロインステーキの四川山椒・赤唐辛子黒酢風味炒め。

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