カマトト狂騒曲 Vol.11

可憐な仮面を被った女子アナの計算高さを見抜けぬ、愚かな男たち。 最後に笑うのは誰?

キャリアも幸せな結婚も、そして美貌も。

女が望む全てのものを手にし、したたかに生きる女たちがいる。

それは、東京の恋愛市場においてトップクラスに君臨する女子アナたちだ。

清純という仮面をかぶりながら、密かに野心を燃やす彼女たち。それは計算なのか、天然なのか。

そして彼女たちはどうやって、全てのモノを手にしようとするのだろう…?

局の絶対的エース橘花凛と同期でありながら、地味枠採用の田口レミ。花凛への嫉妬から大物政治家・幸一郎を狙うものの、逆に花凛から仕掛けられたトラップにはまってしまう

そんな中、航平からフリー転向話を持ちかけられるが...


航平からフリー転向の話を持ちかけられて以来、私は迷っていた。

このまま会社を辞め、フリーになるのか。それとも辞めずに、局アナとして生きるのか。

どちらを選べば幸せになれるのか、私には分からない。ただ一つ言えるのは、この選択が、今後の自分の人生を大きく変える、ということだけだった。

—返事は、急がないから。

航平はそう言ってくれたが、スキャンダル発覚以降、私の社内での信用は日々失われるばかりだ。

善は急げと言うけれど、辞めたところですぐに仕事が来るかどうかも分からない。もう一度、局アナとして土台を固めてからフリーになるべきなのか?それとも一度きりの人生、清水の舞台から飛び降りる覚悟で挑戦してみるべきなのか?

「もう、どうすればいいの!」

会社の廊下でそう叫びそうになった時、すっと隣に近づいてきた人物がいた。

花凛だった。

「レミちゃん、幸一郎さんの件はごめんねぇ。私、知らなくって...それより、ちょっと相談があるのぉ。」

もう、花凛と話すまい。そう決意していたのに、この潤んだ瞳を見ると、どうにも強く断れない。

「…何?どうしたの?」

精一杯ぶっきらぼうに答えてみるものの、花凛は全く気にしない様子で話を続ける。


「実はね、フリーに転向しようか迷っていて...。レミちゃん、どう思う?」

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