カマトト狂騒曲 Vol.1

カマトト狂騒曲:その女の一挙一動、天然なのか、計算なのか...!?清純派女子アナたちの舞台裏

キャリアも幸せな結婚も、そして美貌も。

女が望む全てのものを手にし、したたかに生きる女たちがいる。

それは、東京の恋愛市場においてトップクラスに君臨する女子アナたちだ。

清純という仮面をかぶりながら、密かに野心を燃やす彼女たちは、現代における最強の“カマトト女”。

これは某キー局のアナウンス室で繰り広げられる、“カマトト狂騒曲”である。計算高い彼女たちはどうやって、全てのモノを手にしようとするのだろうか…?


「レミちゃん、今日の番組の衣装、すごく似合ってたねぇ♡」

収録終わり、にこやかに話しかけてきたのは、同期の橘花凛である。

「本当?嬉しい!私は花凛みたいに華がないから、せめて衣装は華やかな色にしないとね。」

花凛は、局の看板アナウンサーだ。サラサラなびくストレートヘアーに、スラリとした細くて真っ直ぐな脚。女の私でもため息が出るくらい、花凛は美しくて華がある。

「レミちゃんは親しみやすい雰囲気だから、そこが主婦ウケするってプロデューサーが言ってたわぁ。」

何の悪気もなくにっこり微笑む花凛に、ありがとうと言うべきなのか悩みながらも自分のデスクへ戻った。

私・田口レミは、26歳。入社4年のアナウンサーである。

周囲が言うように、当初私は報道向けの“地味枠”採用だった。それがたまたまプロデューサーの目に留まり、10時からの主婦向けの番組を担当させてもらえることになったのだ。

でも、私は知っている。
花凛がいる限り、私は絶対に1番になれない。

彼女は女子アナ界きっての、最強の「カマトトちゃん」なのだ。それが計算なのか天然なのか、私でさえ分からなくなるほど。

この記事へのコメント

Pencilコメントする
No Name
こういう女性に引っかかる男性は、有名経営者であったとしても、学生時代に教室の片隅にいた社会人デビュータイプ。
2017/11/16 06:0386
No Name
局アナというより◯ントフォース所属のかほりがするw
2017/11/16 06:0984
No Name
女子アナきましたか。最近ネットで騒動もあった大学のミスコンもいつか扱って欲しいなー。自己顕示欲高過ぎる女の話、嫌いじゃないです笑
2017/11/16 07:1462返信3件
もっと見る ( 34 件 )

【カマトト狂騒曲】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo