カマトト狂騒曲 Vol.7

写真週刊誌のツーショットを見て驚愕!?“2番手”の女子アナに仕掛けられた、巧妙な罠

キャリアも幸せな結婚も、そして美貌も。

女が望む全てのものを手にし、したたかに生きる女たちがいる。

それは、東京の恋愛市場においてトップクラスに君臨する女子アナたちだ。

清純という仮面をかぶりながら、密かに野心を燃やす彼女たち。それは計算なのか、天然なのか。

そして彼女たちはどうやって、全てのモノを手にしようとするのだろう…?

局の絶対的エース橘花凛と同期でありながら、地味枠採用の田口レミ花凛の本性を目の当たりにし、花凛が狙う大物政治家の息子・幸一郎を奪おうとするが...


「レミ。今日のナレーション、ちょっと“さ”行が弱かった気がするんだけど。」

もうすぐ42歳になるアナウンス室のお局・恵子先輩から指摘され、私は肩をすくめた。

「すみません、気をつけます。」

謝りながらも、年齢と共に局内には居場所がなくなり、人の荒探しばかりするお局アナウンサーには絶対なるまいと心に誓う。

「女子アナって残酷な仕事だよねぇ。幸せを更新していくか、過去の栄光にすがって生きるかの2パターンにはっきりと分かれちゃうよね。」

隣で聞いていた花凛からの言葉に、私は激しく頷く。少なくとも今は、仕事があることに感謝しなくては…。そんな風に思っていると、一通のLINEが入った。

—レミちゃん、よければ今度お食事でも行きませんか?

幸一郎からの連絡だった。

そのLINEを、私は思わず“三度見”する。これは、二人きりということだろうか。それとも、またみんなで、ということ?

—もちろんです^_^ただ、花凛が来週はスケジュール的に厳しいみたいで...

花凛のスケジュールは知らないが、きっと忙しいに違いない。

—そっか。そしたら、二人でどうかな?

隣にいる花凛に悟られぬよう、小さくガッツポーズをした。まさかの幸一郎と、初デートだ。

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