カマトト狂騒曲 Vol.9

美貌で勝てない女は、“キャリア”で逆転可能なのか?フリー転向に悩む女子アナの葛藤

キャリアも幸せな結婚も、そして美貌も。

女が望む全てのものを手にし、したたかに生きる女たちがいる。

それは、東京の恋愛市場においてトップクラスに君臨する女子アナたちだ。

清純という仮面をかぶりながら、密かに野心を燃やす彼女たち。それは計算なのか、天然なのか。

そして彼女たちはどうやって、全てのモノを手にしようとするのだろう…?

局の絶対的エース橘花凛と同期でありながら、地味枠採用の田口レミ。花凛への嫉妬から大物政治家・幸一郎を狙うものの、逆に花凛から仕掛けられたトラップにはまってしまう


花凛と幸一郎さんの一件があって以来、私はぼうっと空を眺めることが多くなった。


―花凛には、永遠に敵わない。


しかしそんなこと、最初から知っていたのだ。

でも…どうしてだろう?同じアナウンサーという土俵に上がり、自分も少し有名になってしまった途端に、自分もいつか花凛のような立場に上り詰められると思っていた。

あの一件以来、世間からの評価はこうなった。

花凛は、彼氏を奪われた可哀想な女子アナ。
私は、同期の男を奪った最低な女子アナ。

人の噂も七十五日、なんて言うけれど、噂は収束する兆しが見えない。

当の本人である花凛は「レミちゃんは、大好きな同期なので」なんて言い出す始末で、私への風当たりは強くなる一方だった。

「もう、辞めちゃおうかな・・」

そもそも、女子アナなんて身にあまる職業だったのかもしれない。そう投げやりになった時、ポケットに入っていた携帯が震えた。

それは、航平さんからだった。

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