「大企業に入れば、一生安泰」
昔からそう教えられて育ってきた。
有名大学を卒業し、誰もが知っている大企業に入社。
安定した生活を送り、結婚し子供を育て、定年後は年金と退職金で優雅に暮らす。それが一番の幸せだ、と。
丸の内にある大手総合商社に勤める美貴(26)も、そう信じてきたうちの一人。
モヤモヤしながら仕事をしている現状を変えたいと奮起して転職エージェントとの面談に臨んだ美貴だったが、一般職の経験への評価に愕然とする。
大企業ブランドが通用しない転職市場の厳しい現実を前に悩む美貴。そんな時にシンガポール駐在から帰国した同期の潤と再会し…?
“The商社マン”オーラを身につけた男
「潤、1年目の時とは全然違う…!」
シンガポール駐在帰りの同期である潤が『セラフィナ ニューヨーク』に現れた時、美貴はその堂々としたオーラにハッとした。
お店に現れた潤の装いは、濃い目の青ストライプシャツに紺のパンツ、手入れされた黒の革靴。潤の堂々とした姿から、自信が伝わ......
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この記事へのコメント
女性の働き方って、本当に悩ましい。
最近、大企業も一般職を戦力化として活用しようとしてるんじゃないかな?
社内で仕事のスキル身につけて、何かウリが出来たらところで転職するほうがバリュー高くなりそう。