2017.10.21
SPECIAL TALK Vol.37大分生まれ大分育ち、理科大好き少年
金丸:早速ですが、ご出身はどちらですか?
河野:大分県大分市です。両親とも大分の出身で、今も地元にいます。ときどきは帰ってますね。
金丸:子どもの頃は、どんなお子さんでしたか?
河野:好奇心旺盛でした。
金丸:やっぱり。これまでたくさんの起業家と対談してきましたが、好奇心旺盛というのは、アントレプレナーのキーワードなんですよ。どんな分野に興味があったんですか?
河野:理科が大好きでした。生物も化学も物理も、全部に興味があって。
金丸:それはいつからですか?
河野:小学校のときからです。興味の対象はどんどん変わっていくんですが。
金丸:じゃあ、最初に興味を持たれたのは?
河野:1年生のときは、ニワトリを増やすのに夢中でしたね。
金丸:まずは生物ですか。
河野:家でニワトリを飼っていたんですけど、産まれた卵を取り出して5個ぐらいたまったら、ニワトリに温めさせるというのを繰り返していました。そうすると、一気に孵化するんですよ。そうやってどんどん増やして、30羽ぐらいまでに。
金丸:30羽って。
河野:だから、卵には困らなかったですよ。
金丸:自給自足だ(笑)。
河野:ほかにもカブトムシやクワガタ、金魚やカメ、ウズラ、モルモット、ウサギと、いろいろな動物を飼っていました。
金丸:嫌いな動物はいなかったんですか?
河野:ヘビが天敵で。
金丸:それはどうして?
河野:ニワトリの卵を食べにきますから。いつもアオダイショウと戦っていましたね。ヘビを追い出すのが日課みたいな感じです。
金丸:アオダイショウといえば、私の祖母の家にも棲み着いていましたよ。姿は見せないんだけど、天井裏でネズミを捕まえてる音がして。
河野:うちもそうでした。
金丸:祖母に「なんとかしたら」って言っても、「あれは守り神だ。ネズミがいなくなるからいいんだ」と。あのときはネズミがかわいそうだと思いましたね。
河野:4年生のときには、化学が大好きになりました。タウン誌のモニターをして、謝礼でもらった3,000円でビーカーや試験管を買ってきて、家で実験していましたね。そういえば一度、薬品の配合を間違えて爆発し、大変な目に遭ったこともありました(笑)。
金丸:笑いごとじゃないでしょう(笑)。完全に理科少年ですね。
河野:5年生になると、今度は物理が好きになって、本を読みながら半導体を使ってラジオを製作したり、100円を入れるとガムが1枚落ちてくるという自動販売機を作ったり。
金丸:ガム1枚100円は高いですよ(笑)。
事業家の祖父の影響を受け、理系ではなく商学部へ
河野:その後、中学1年でアマチュア無線の免許を取りました。
金丸:本当に興味の幅が広いですね。アマチュア無線をやる人は、英語がうまくなると聞いたことがあります。
河野:よく、ご存知ですね(笑)。やりとりが全部英語なんですよ。私も日本人と交信するのに飽きて、中2の頃から世界中の人と交信していました。モールス信号だとヨーロッパまで届くので。
金丸:そんなに遠くまで。
河野:まだ見ぬ人と話がしたくて、大きなアンテナが欲しくなり、両親にねだったら、「成績が学年で一番になったら買ってあげる」と言われて。それで、ちゃんと学年1位になり、朝から晩までずっとやっていましたね。
金丸:勉強もできたんですね。それだけ理科が好きだと、将来はやはり理系の道に進もうと考えていたんですか? たとえば医者になりたいと考えたり?
河野:それが、医者はまったく考えなかったです。血を見るのが大嫌いで。すぐ近くに大分医科大学があったのですが、大学は慶應義塾大学の商学部に進みました。
金丸:商学部ですか? これまで商売の話はまったく出てきていませんが、どなたの影響で?
河野:祖父です。祖父が別府で事業をやっていて、手伝いをするうちに憧れるようになりました。
金丸:じゃあ、もともとは事業家の家系なんですか?
河野:いえ、父は普通のサラリーマンですね。祖父がスポーツ用品店を経営し、夏には海の家も営業していました。
金丸:お手伝いは、どんなことをされたんですか?
河野:海の家で店番です。トランポリンを10分100円で貸し出していたんですが、隣のかき氷屋の女の子と一緒に、店の前でピョンピョン飛び跳ねたりして。
金丸:サクラですね(笑)。
河野:そうすると、楽しそうにしている私たちを見て、子どもたちがどんどんやってくるんですよ。今度は私が隣のかき氷屋に行って、「おいしい!」と食べてると、そっちにもお客さんがやってくる。
金丸:完全に商売人だ(笑)。
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