忘れられない男 Vol.4

「もっとマメな男が合うと思う…」LINE一通でフラれた、逃げられやすい27歳女の特徴

春香が、24歳のとき。

心から愛していた男が、ある日忽然と姿を消した。

その日から、春香の時計の針は止まったまま。食事会に行っても新しい恋人が出来ても、まとわりつくのはかつて愛した男の記憶。

過去の記憶という呪縛から逃れることのない女は、最後に幸せを掴み取る事ができるのか?

最愛の恋人・祐也が姿を消してから、祐也への未練を吹っ切れずにいた春香に、ついに彼氏ができた。

ところが、新恋人・シゲにも祐也がしてくれたことと同じことを求めてしまい、春香はシゲから「面倒くさい」と言われてしまうのだった。


春香はソファで膝を抱えながら、スマホ画面をじっと睨み付けていた。

誕生日にシゲから言われた「面倒くさい」の一言が頭の中でリピートしている。

これ以上面倒な女になってはいけない、と自分に言い聞かせていたら、LINEをするタイミングがわからなくなってしまった。そうこうしているうちにもう3日。シゲからは何の音沙汰もないままだ。

—シゲとはもう無理な気がする。でもこれしきのことでくじけるのは根性が無さすぎるよね。途中で物事を投げ出すのだけは絶対ダメ…。

春香は、シゲとの関係が終わりかけていることにとっくに気がついていた。膝を抱えて悶々とするよりは、いっそのこと潔く別れてしまった方が楽だということも。

しかしこんなときに限って、ずっと昔、中学時代に駅伝部で先生からいつも言われていた「途中で物事を投げ出す人間にだけはなるな」という教えがはっきりと蘇る。もはやここまでくると忍耐の域だ。

そのとき突然、スマホがブルブルと振動した。

「シゲからLINE、きた!!!!!」

ポップアップ画面にシゲの名前を確認し、春香はガッツポーズをしてソファから飛び上がる。しかもLINEを開いた瞬間、これまでに見たことがないようなずらずらとした長文が目に飛び込んできたのだ。

—シゲったら!3日分の近況報告が溜まっていたのかしら?!

ところが、じっくり読み始めた途端、春香の高ぶる気持ちはみるみるうちにしぼんでいった。

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