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それも1つのLOVE Vol.20

それも1つのLOVE 最終回:”凡庸な男”と結婚した女が、3年後に思うこと

それもまた1つのLOVE。

愛してるとは違うけど、愛していないとも言えない。

あなたの身にも、覚えはないだろうか…?

女性誌でライターをしている奈々は、高校時代に淡い恋心を抱いていた翔平と渋谷で再会。しかし彼はInstagramで華やかな私生活を公開する美女・衣笠美玲と特別な関係にあることを知り心乱される。

翔平に誘われるまま一線を超えた奈々は、ステディな彼・優一と別れ翔平にハマっていくが、彼の無責任さにようやく気づき、優一の元に戻ることを決意する


優しさは、強さ


「久しぶり」

先に来ていた優一がそう言って笑いかけてくれたとき、奈々は凝り固まっていた筋肉が緩むように、じんわりと心が温まるのを感じた。

優一は、再会の場所に『鋳物焼肉3136』を指定した。

昔から優一とのデートは焼肉ばかりで「色気がない」と不満に思っていたりもした......


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それも1つのLOVE

恋人という存在が、2017年現代の東京では、曖昧になってきている。

その人とオフィシャルな関係になる気がなくとも、その人に「彼氏・彼女」ができると、少しだけ胸が苦しくなる。

決して都合の良い関係ではない。だが、人生をかけて愛したいというのも違う。

多様化した愛の形が、今、顕在化してきている。

愛してるとは違うけど、愛していないとも言えない。

あなたの身にも、覚えはないだろうか?

そう、それもまた1つのLOVEである。

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