2011.07.21
東京美食MAP 10の街 銀座で期待の新店 Vol.5野じま
銀座に恋焦がれる。そんな気持ちを共有できる鮨
かつて銀座は大人の街だった。だが時は移り、大通り沿いの顔並びは入れ替わり、行き交う人々の姿も他の街同様となる。
「昔は、どんな大混雑だって、往来で人と肩がぶつかるなんてことはなかった。江戸しぐさがあったからね」と銀座の老舗レストランの社長は懐かしむけれど、この街が日本で最も憧れを集める場所であることは、今も間違いなく変わらない。
西麻布で独立した野島郁氏が銀座へ進出したのも、ここに特別な磁力があるからだ。東陽町で修業を始め、「もっと上を見たい」と銀座で5年。「どうしても、銀座へ」との思い断ちがたく、今年6月、銀座7丁目の小径に改めて『野じま』を開いた。「開店日最初のお客さまに握りを出した時は、震えましたよ。嬉しくてね」
少し照れくさそうに笑う野島氏が、どれだけ銀座に恋焦がれたか。目も舌も肥えたお客と日本中の美味が集まる銀座には、鮨屋としての大成を誓った彼が目指す全てがある。この街で握る鮨の目玉は、やはり江戸の華、マグロ。マグロ卸大手のお偉いさんに可愛がられるようになったのも、銀座に向かういい風向きとなった。今夜は銀座に恋する者同士で、このカウンターに座ろうか。
2011.07.21
2024.11.20
2017.08.02
2020.03.18
2024.11.18
2024.11.21
2020.05.21
2018.05.27
2022.09.09
2022.09.04