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私、港区女子になれない Vol.14

やっと言える。私は、港区女子になれないんじゃない。自らの意志で、“ならない”のだ。

港区女子。

それは“女”としての魅力を最大限に利用し、したたかに生きる女たち。

一方、東京では高学歴やキャリアを武器に、自立して生きる女性たちは口を揃えてこう言う。

「私、港区女子になれない」

慶應義塾大学卒、大手広告代理店勤務の篠田涼子(29)もそのうちの一人。

涼子は30歳の誕生日にバーキンを自力購入することを目標に頑張ってきた。一方、そんな彼女の前に、不倫相手にバーキンを貢がせた港区女子・香奈が現れ、心をざわつかせる。

香奈への苛立ちを、紹介で出会ったIT企業経営者・に愚痴る涼子。すると誠は「俺がバーキン買ってやろうか?」と言い出し、涼子を困惑させる。

しかも「恋人でもないのに」と言う涼子に対し「じゃあ俺と付き合えばいい」と発言。涼子の出した答えは…?


「バーキンは、断るわ」


「…それで、涼子さんどうするんですか?」

仕事帰りに立ち寄った恵比寿の『鳥幸』。

ひと通り話を聞いた後輩・麻里子に静かに詰め寄られ、涼子は言葉に窮する。

先日、大学サークルの先輩・麻美を呼び出した時にタイミングを逸してしまったから、誠から「バーキン買ってやろうか?」......


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私、港区女子になれない

港区女子。

それは“女”としての魅力を最大限に利用し、したたかに生きる女たち。

しかし東京にはもちろん、こんな女性たちばかりではない。
高学歴やキャリアを武器に、自立して生きる女性たちも少なくない。

彼女たちは港区女子に反発しながら、口を揃えてこう言う。

「私、港区女子になれない」

慶應義塾大学卒、大手広告代理店勤務の篠田涼子(29)もそのうちの一人。
彼女の目の前に、港区女子・香奈が現れ、改めて自身の生き方を問う。

涼子は果たして、香奈より幸せになれるのか?

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