港区女子。
それは“女”としての魅力を最大限に利用し、したたかに生きる女たち。
一方、東京では高学歴やキャリアを武器に、自立して生きる女性たちは口を揃えてこう言う。
「私、港区女子になれない」
慶應義塾大学卒、大手広告代理店勤務の篠田涼子(29)もそのうちの一人。
涼子は30歳の誕生日にバーキンを自力購入することを目標に頑張ってきた。一方、そんな彼女の前に、不倫相手にバーキンを貢がせた港区女子・香奈が現れ、心をざわつかせる。
香奈への苛立ちを、紹介で出会ったIT企業経営者・誠に愚痴る涼子。すると誠は「俺がバーキン買ってやろうか?」と言い出し、涼子を困惑させる。
しかも「恋人でもないのに」と言う涼子に対し「じゃあ俺と付き合えばいい」と発言。涼子の出した答えは…?
「バーキンは、断るわ」
「…それで、涼子さんどうするんですか?」
仕事帰りに立ち寄った恵比寿の『鳥幸』。
ひと通り話を聞いた後輩・麻里子に静かに詰め寄られ、涼子は言葉に窮する。
先日、大学サークルの先輩・麻美を呼び出した時にタイミングを逸してしまったから、誠から「バーキン買ってやろうか?」......
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