婚活は、ワインスクールで Vol.8

慶應幼稚舎vs東大卒の学歴争い。1人の女をめぐる、男同士の熾烈なマウンティングの実態

やみくもに婚活に励むのは、もう終わり。

ある強かな女たちは、婚活の場をワインスクールへ移した。

スクールに通うほどワインが好きな男は、高い年収を稼ぎ、洗練されたライフスタイルを送っている者が多いはずだ。

ワインの知識を深めながら、虎視眈々と男性を見定める女たち。

果たして、その思惑は実るのだろうか?

婚活のため”表参道ワインアカデミー”へ入学した美咲は、研二との食事会での失敗をきっかけに、ゼロからの再スタートを決意する。ちょうどその頃クラスでは、雅彦芹那の関係が噂になっていた。


美咲がワインスクールに到着すると、教室にはいつもとは異なる妙な雰囲気が漂っていた。

普段なら、授業開始前は芹那をぐるりと取り囲む男たちも、今日は各々席についており、なんだかよそよそしい気がする。

美咲の到着に気づいた真千子が近づいてきて、そっと耳打ちした。

「芹那と雅彦さんが付き合ってるの、やっぱり間違いないみたい。今じゃみんな知ってるわよ」

肝心の芹那の姿を探すと、教室の隅の席にぽつんと腰掛けていた。クラスの冷ややかな空気を察したのか、なんだかしょんぼりしているようにも見える。

自業自得だとは思ったが、クラスメートたちのあからさまな態度の変化もあんまりだな、と美咲は軽いため息をついた。

「美咲ちゃん、ちょっと話、ええかな?」

美咲がテイスティングの準備をしていると、芹那がそっと近寄ってきた。

「来週の火曜の夜って、ひま?」

唐突な質問に、なんだか嫌な予感がした。何と返答しようか迷っていると、芹那は美咲の手をぎゅっと握った。

「ワイン会企画するから、美咲ちゃんにどうしても来てほしいんやけど…」

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