部屋見るオンナ Vol.13

アラサー女子こそ楽しめるデートの最適解はこの街だった!溢れ出る”特別感”に女は弱い

あなたが東京で住みたい街は、どこですか?

なりたい自分に近付ける街、等身大の自分を受け入れてくれる街、お気に入りのレストランがある街。そう、街選びの基準は人それぞれ。

広告代理店に勤務するサトコ(32歳)は、一体どこに辿り着くのか。

その行く末をご覧いただこう。

同棲を解消して部屋探しを余儀なくされたサトコは、石神という不動産屋と共に様々な街と部屋を見て歩くことになった。

前回は、”どっち着かず”な印象を受けた北参道駅へ行った。さて、今回は……?


今日のサトコは決めていた。なぜ、自分とは食事に行けないのか、その理由を石神に聞くのだと。

食事の誘いを断られるにしても、理由を聞けば納得できる。

不自然にならないよう、軽い調子でさらりと聞けば変にも思われないはずだ。そう自分に言い聞かせ、身支度を始めた。

石神と知り合って以来、こんなに彼と会わないのは初めてだった。

久しぶりに石神に会う今日は、どんな食事会よりも緊張していた。

「暖かくなって、ちょうど春物が欲しかったし」

そう理由を付けてエストネーションで買った、真っ白でとろみのある春らしいブラウスを、今日初めておろすことにした。

「たまたま、今日なだけだし。石神さんに会うためとかじゃないし」

ブラウスの袖に腕を通しながら呟いた。薄いキャメルのひざ丈タイトスカートを合わせて、春らしいスタイルが完成だ。

鏡の前で念入りにチェックするとそこには、服もメイクも完璧な自分の姿が映っていた。だが、その姿が完璧なほど、「何やってるんだろう」という虚しさに襲われてしまい、家を出る直前になって、バタバタとスカートからパンツに履きかえてしまった。

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