私、港区女子になれない Vol.9

私、港区女子になれない:「あの子だけは嫌」港区女子の分不相応さを許せぬ、高学歴女

人のことより、自分の幸せを考えたら?


“今日、仕事終わったら会わない?”

二度目はないと思っていた誠からの誘いが届いたのは、失態を晒した最初のデートから2週間後の木曜日だった。

誠に腹を立てているはずなのに、彼からのLINEを何度も見返してしまう自分がいる。

正直なところ涼子は、初対面の女性を前にしても涼しい顔で自分のペースを崩さない誠の揺るぎない自信や、あっさりと自分を言い負かしてくる頭の良さを小気味よく思ってもいるのだった。…ムカつくけれど。

“行けたらいく”

わざと素っ気なく返す涼子だったが、指定してきた店のリンク先は既にチェック済みで、早めに仕事を切り上げようと心に決めていた。


誠に指定された『TAKAZAWABAR』に、涼子はわざと、指定された時間に30分遅れて到着した。

涼子が店に入ると、誠は相も変わらず飄々とした態度で先に飲んでおり、涼子を認めると「よう」とだけ言葉を発した。隣の椅子を引く素振りも、ない。

―まったく、この男は…。

心......


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