• PR
  • いい女の条件 Vol.4

    いい女の条件:デート中に、昔の男を想う。目の前に見える彼は“ちがう”のサイン...?

    「でもやっぱり、周囲からの評価ばかり気にしてたら、自分が持たないよね。だからなるべく、自分が“楽しい”ことをしようと思ってるんだ。そうすると余裕が出て、皆に優しくなれる気がする」

    その言葉を思い出し、杏奈は剛にこう宣言した。

    「料理教室で習った煮込みハンバーグ、今度作ってあげる。バレンタインのパスタのときみたいに、煮過ぎたりしないから大丈夫!」

    その言葉に、剛はにっこりほほ笑んだ。



    こうして剛と杏奈は、ヨリを戻すことになった。葵に報告し、3人で食事に行く計画を立てていると、剛が「葵さんの車、乗ってみたい!」と言い出した。

    ドライブにハマっている葵はふたつ返事だった。「じゃあ来週の日曜ね!」と、翌週の日曜日、本当に剛の家の近くまで来てくれた。


    葵お気に入りの、この 真っ赤なG's AQUAの助手席に乗るのも今日で二度目だ。新しい車でドライブするのが嬉しくてたまらないらしく、ウキウキしている葵の姿はとても可愛らしい。

    「さて、出発しようか」

    今日はお台場まで行く予定だ。このすっきりした気分で海沿いの街を走るのは、とても気持ちいいだろう。

    「あ、俺のスマホで音楽かけるわ」

    剛が後ろからスマホを差し出す。車内には、剛お気に入りのエレクトロポップ、チャーチズの曲が流れてきた。

    杏奈は助手席から、葵の横顔をちらりと盗み見た。


    剛と1回別れてから、葵とはますます距離が近づいた。ずっと憧れの先輩だったが、さらにその想いは強くなった。

    「葵さん、この間のハンバーグ、早速作りましたよ」

    杏奈がそう言うと、剛がすかさず横やりを入れてくる。

    「ハンバーグは完璧だったんですけど、こいつ、炊飯器にスイッチ入れ忘れて。杏奈って料理になると天然入るよな」
    「それは言わないで!」

    そう言い合い、料理の失敗談でひとしきり盛り上がる。その姿を見て、葵はぽつりとこう言った。

    「杏奈が元気になって、本当に良かった。杏奈があまりにも幸せそうだから、私も元カレに連絡したんだよね。そしたら来週、会うことになって」

    その言葉に、杏奈はとても嬉しく思った。葵にも人知れず悩みはあるのだ。それでもいつも前を向いて笑っている姿に、何度となく勇気づけられてきた。

    杏奈は、葵を見ながらこう思った。

    本当のいい女とは、葵のように楽しく人生を送りながら、かつ思いやりを行動に移せる人のことだ、と。

    落ち込んでいるときに話を聞いてくれたり、料理教室で気分転換させようとしてくれたり。押しつけがましくない葵の励ましは、心底嬉しかった。

    軽快にハンドルを切る葵の横顔を見て、杏奈は、“自分でハンドルを握って新しい世界を切り開いていこう”と決意した。

    ―Fin.

    新たな決意をした、杏奈のInstagramは こちら

    TOYOTA_PC4

    【いい女の条件】の記事一覧

    もどる
    すすむ

    おすすめ記事

    もどる
    すすむ

    東京カレンダーショッピング

    もどる
    すすむ

    ロングヒット記事

    もどる
    すすむ
    Appstore logo Googleplay logo