
「二子玉川?遠いわね。」白金の妻たちに召喚されて思い知る、上には上がいる現実
結婚は、女の幸せ。
そう考える種類の女にとっても、結婚は必要条件に過ぎない。
結婚しただけでは満たされない。女たちの欲望は、もっと根深いものだ。
これまで、ポーセラーツサロン界でトップの座に君臨し続けてきたカリスマサロネーゼ・マリ。しかし同じマンションの下層階でおうちサロンを営む由美が徐々に力をつけ、目障りな存在となる。
子育てに時間をとられレッスン数を減らさざるを得ないマリは、転写シート販売という手法でトップの座を守ろうとする。
しかしすぐに由美も転写シート販売を始めたことを知ったマリは、由美に内容証明郵便を送りつけ、宣戦布告をするのだった。
旧友からの連絡は、マウンティングの始まり。
争うだけ無駄なことが、世の中にはある。
そんなことは、マリもよくよくわかっている。サロネーゼはイメージ勝負の商売である。下手に争って自身の評価を下げるような真似をするほど、マリは低能ではない。
しかし、昔から食えない女だと感じていた永井由美が、マリが考え付いた昨日の敵は今......
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