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私、港区女子になれない Vol.5

港区女子になれない高学歴キャリア女の苦悩と、男の愛を利用する女の代償。

頑張った先に、幸せはあるの―?

欲しいものは自分の力で手に入れる。慶應義塾大学を卒業し、大手広告代理店で働く篠田涼子は、それが当然だと信じて努力を重ねてきた。

しかし、男の愛を利用して生きる女・香奈の存在が涼子の心をざわつかせる

一方で香奈は、2年間不倫関係にあった倉田の嘘を知って落ち込んでいた。しかし間髪入れずに新しい男・洋輔が現れる。

洋輔は、よりにもよって涼子の青春時代の元カレ。洋輔と香奈の関係を知った涼子は、洋輔に要らぬ忠告をしてしまい…。


昔の男からの、痛恨のひと言。


「香奈ちゃんは、男を立ててくれる賢い女性だよ。」

まるで頭に冷水を浴びせられたかのようだった。

私はただ、洋輔が香奈にいいように利用されているんじゃないかと心配して、彼のためを思って忠告してあげただけなのに。

「…何それ。」

学生時代の密な時間を4年も共に過ご......


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私、港区女子になれない

港区女子。

それは“女”としての魅力を最大限に利用し、したたかに生きる女たち。

しかし東京にはもちろん、こんな女性たちばかりではない。
高学歴やキャリアを武器に、自立して生きる女性たちも少なくない。

彼女たちは港区女子に反発しながら、口を揃えてこう言う。

「私、港区女子になれない」

慶應義塾大学卒、大手広告代理店勤務の篠田涼子(29)もそのうちの一人。
彼女の目の前に、港区女子・香奈が現れ、改めて自身の生き方を問う。

涼子は果たして、香奈より幸せになれるのか?

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