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私、港区女子になれない Vol.3

帰り際に渡された1万円。男からのタクシー代を素直に受け取れない私は、やっぱり港区女子になれない

頑張った先に、幸せはあるの―?

慶應義塾大学卒業後、大手広告代理店に就職し、エリート街道をひた走る篠田涼子・29歳。

30歳の誕生日までに、自分で稼いだお金でバーキンを買うことを目標にしている涼子。しかし、男の愛を利用して生きる女・香奈が男に買わせたバーキンを手にしているのを目撃し、心がざわつく。

一方香奈も、不倫相手の倉田に嘘をつかれていたことを知ってしまい…?


傷心の香奈。しかしすぐに現れる、新しい男。


西麻布のカジュアルフレンチ『ハウス』。弾んだ男女の声を妙に遠くに感じながら、香奈はワイングラスに映る自分の唇をじっと見つめていた。

―倉田さんの奥さん、2人目妊娠中だって。

ここに来る前、食事会までの時間を潰していた『ローダーデール』で、西麻布仲間の愛が香奈に告げた言葉が......


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私、港区女子になれない

港区女子。

それは“女”としての魅力を最大限に利用し、したたかに生きる女たち。

しかし東京にはもちろん、こんな女性たちばかりではない。
高学歴やキャリアを武器に、自立して生きる女性たちも少なくない。

彼女たちは港区女子に反発しながら、口を揃えてこう言う。

「私、港区女子になれない」

慶應義塾大学卒、大手広告代理店勤務の篠田涼子(29)もそのうちの一人。
彼女の目の前に、港区女子・香奈が現れ、改めて自身の生き方を問う。

涼子は果たして、香奈より幸せになれるのか?

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