男なら誰にでも、忘れられない女がいる。
美しく、強く、狡猾な女、「エリカ」。
潤にとって忘れられない女は、彼女以外の誰でもない。
フリーライターとして地味な仕事をする潤と、その美貌ゆえに、煌びやかな生活を送るエリカ。彼女に強い想いを寄せる潤だが、当然ながら、まるで相手にされない。
彼女が狙うのは、自分の価値をさらに高められるような、ハイステータスの金持ちばかりだった。
にもかかわらず、潤は、どうして「高嶺の花」であるエリカを追い続けてしまうのか?
二人の出会いは学生時代。社会人になってもエリカを想い続ける潤は、「あんたなんて、5点の男」と傷つけられ、距離は遠のいてしまう。そして、自分と同レベルの加奈子と付き合うことに決めるが...?
「ねぇ、今、目黒にいるんだけど。」
エリカからの電話は、唐突だった。そして僕は、飼い主からやっとエサを与えられた犬のように、一目散に彼女の元へ駆けつける。
「加奈子と付き合ってるんだって?ショック。」
その言葉とは裏腹に、エリカは面白がるような笑顔を浮かべている。
......
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