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  • ファブリーズ男の逆襲 Vol.3

    最高の港区Ladyを前に、男の友情が木っ端微塵に砕け散る!?

    東京都港区に「F4」と呼ばれ、モテを謳歌する最強のアラサー男たちがいる。

    彼らが「F4」と呼ばれるのは、「フラワー」ではなく、「ファブリーズ四天王、ファブリーズ4」の略称。

    リーダーの小倉義男を筆頭に、辻啓介、高田大和、渡部和彦の4人からなる「F4」。

    彼らは皆、誇り高き外資系メーカーのブランドマネージャーたちだ。

    広報に新しく入った“ユイ”に、既婚者の渡部以外の3人が惹かれていた。
    互いの胸の内に気付き、牽制し合う3人。そんな中、小倉はF4に招集をかけ、ユイの事で話し合いの場を設けることにしたが……。

    Vol.1:“あれ”が臭いと振られたF4リーダー小倉
    Vol.2:生粋のモテ男が、石になるほどフリーズした理由


    「俺らみんな、ユイちゃんのこと狙ってるよな?」


    F4として固い絆で結ばれた4人。だが今回初めて、一人の女性・ユイを巡ってF4の存続も危ぶまれる程の危機が訪れようとしていた。

    六本木の『中国飯店』で、渡部以外の小倉、辻、高田がテーブルを囲んでいた。無言のまま、一通り飲み物が揃うと小倉が口を開いた。

    「単刀直入に言うが、今日はユイちゃんの件で集まってもらった」

    辻も高田も「当然」とでも言うように深く頷く。

    「ぶっちゃけ俺らみんな、ユイちゃんのこと狙ってるよな?」

    小倉は少し砕けた調子で言った。
    3人は互いの顔を見合わせ「まあな」と言いながら頷き合い、まずは辻が口を開いた。

    「まだ話したこともないから何とも言えないが、正直、俺のタイプど真ん中だ」

    辻の言葉を受け、高田も続けた。

    「俺は今まで好きになった子とは違うタイプだけど、なんか惹かれるものがあるんだよな」

    二人の意見を聞いて、小倉は言った。

    「思えば、今まで散々一緒に食事会に行ったが、選ぶ女の子はほとんど被ってなかった。皆が一人の女性を好きになるなんて、こんなことは初めてだな」

    3人はまた深く頷いた。

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