お会計はまさかのワリカン?しかも最悪な事態はそれだけにとどまらず…
地元民しか知らないようなその店の焼き鳥は、確かに味は良かったという。
「もう少しお洒落なレストランで食事したかったけれど、焼き鳥は美味しかったので我慢しました。」
しかし、あまり綺麗とは言えない焼き鳥屋。早々退散したいのが本音だったが、コースを頼んでいたため、たっぷり3時間ほどかかってしまった。
拷問のような時間を何とか乗り切り、会計の時間になった。伝票を見た彼は躊躇いもなく「4,500円のコースだったから、4,000円ね。500円は奢るわ」と手を差し出した。そのとどめの一撃で、彼女のテンションは地に堕ちた。
「お酒もそんなに飲まなかったので、お会計は2人で1万円ほどだったと思うので、ほぼ割り勘ですよね…。」
彼女は遠い目でこう語った。
そして、店を出ようとしたその時だった。
「今から家来ない?」
そう言って、手をつなごうとしたらしい。彼女はその手を振りほどき、全速力で五反田駅に向かった。
「自分の周りは8割既婚者でそろそろ自分も結婚したい、と初めて会ったときに言っていたのですが、残りの2割になっちゃった理由はソレだよ!と突っ込みを入れたくなりました。本当、最悪なデートでした。」
そして、このワーストデートには後日談があると言う。
デートから3日後に悲劇は起きた。
何と、彼と食べた鶏肉に当たり39度ほどの高熱が出て、5日間ほど寝込んだらしい。体力に自信があるという彼女は、滅多に体調を崩すことがなかったため、まさに踏んだり蹴ったりの状態。
彼女はそのデートを振り返り、こう語る。
「人によっては図々しいと思われるかもしれませんが、付き合うまでは奢って欲しいと言うのが本音です。初デートでワリカンってちょっとあり得ないですよね。しかも手をつなごうとしてきたし…。」
何かと物議をかもすデート時の会計事情。
しかし意中の子とのデート時は、「全額奢り」が鉄則だろう。
次週12.4更新
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