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代々木上原の女 Vol.13

代々木上原の女 最終話:33歳元損保OL。一筋縄ではいかない女の、婚約破棄後の人生

埼玉県出身のユリ、大手損害保険会社でエリア総合職として勤務。

30歳の誕生日に同期の太一からプロポーズを受け、代々木上原から荻窪に引っ越した。しかし、結婚式の準備で喧嘩し、それまでの違和感がぬぐい切れず婚約破棄に。

その後のユリの人生とは…?


ユリ、33歳。一筋縄ではいかない人生とは?


26歳から代々木上原に住み始めて、紆余曲折を経て今年で7年。ユリは33歳になっていた。来春結婚する予定だ。

33歳になって、驚くことに自分の年齢が時々分からなくなる。20代の頃は絶対なかったのに、人に年齢を聞かれたときに「あれ?私何歳だっけ?」と一瞬止まって考えてしまう。
......


この記事へのコメント

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No Name
東カレを読むキッカケが、この連載です。
無料公開ありがとうございます。
久しぶりに読めて嬉しかったです。
2020/04/23 23:316
No Name
無料公開のおかげで昔の連載を久し振りに読むと、自分の当時の状況も鮮明に思い出されて懐かし切ない気持ちになります。
2020/04/25 16:025

代々木上原の女

東京都港区。

刺激的なその街で、「もっと上の自分」を常に夢見て追い求める。だが、こんな疑問を持つこともある。

−「もっと上の自分」を目指すのが、真の幸せなのだろうか?−

日当たりの良い静かな住宅街の中、朝起きると目の前には緑が生い茂っている。朝食は、美味しいパンを、大切な人とゆっくり食べる。

一見何でもないような日常に、真の幸せがあるのではないだろうか?

可愛らしい外見とは裏腹に強い自立心を持ったユリが、代々木上原という地で、迷い、葛藤しながら自分らしさを取り戻す。

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