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軽井沢の冬 Vol.4

軽井沢の冬:一体誰と戦っているの?インスタで感じた敗北感

仕事でも恋愛でも、常に勝ち負けを意識し戦闘態勢を崩せない東京人たち。

人生の冬を迎え、心が渇いてしまったら、東京から1時間のオアシス・軽井沢で己を見つめ直すと良いかもしれない。

軽井沢で、東京砂漠で迷子になってしまった東京人たちを出迎えもてなしてくれる女性がいる。美希、35歳。

軽井沢レディ美希の暮らしと、彼女の元を訪れる東京人たちが美希とともに軽井沢で過ごし、心の平穏を取り戻す様子を紹介していく。

前回の電機メーカー男との結婚に迷う後輩・加奈に続き、「決められない病」の男・正輝が軽井沢を訪れ、心洗われたようである。

今回は東京で肩肘張って生きる、美希の元教え子、27歳の彩が軽井沢に帰ってきて...?

ハイブランドのパーティーでの屈辱


「彩!こっちこっち!」

恵比寿駅西口で、ひときわ目を惹く派手な女、桃子が彩に手を振った。ラフに巻いたロングヘアが自然に、しかし計算された位置で風に揺れる。

桃子がマノロ・ブラニクの新作を履いているのを見て、彩は自分の靴、何年も前にアウトレットで買ったプラダに桃子の視線が注......


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軽井沢の冬

仕事でも恋愛でも、常に勝ち負けを意識し戦闘態勢を崩せない東京人たち。

人生の冬を迎え、東京砂漠で心が乾いてしまったら、東京から1時間のオアシス・軽井沢に癒しを求め、己を見つめ直すと良いかもしれない。

軽井沢で、傷心の東京人たちを適切な回復スポットへ案内してくれる軽井沢レディ・美希、35歳。

様々な理由で彼女のもとを訪れる東京人たちを、温かいスープを給するように癒す存在。

彼女が見てきた東京人たちと、軽井沢で共に過ごす様子を描いていく。

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