軽井沢の冬 Vol.2

軽井沢の冬:眩い都会で見失っていた電機メーカーの男という光

仕事でも恋愛でも、常に勝ち負けを意識し戦闘態勢を崩せない東京人たち。

人生の冬を迎え、心が渇いてしまったら、東京から1時間のオアシス・軽井沢で己を見つめなおすと良いかもしれない。

東京砂漠で迷子になってしまった東京人たちを、軽井沢でもてなしてくれる女性がいる。美希、35歳。軽井沢レディ美希の暮らしと、彼女の元を訪れる東京人たちが美希とともに軽井沢で過ごし、心の平穏を取り戻す様子を紹介していく。

今回、秋深まる軽井沢にやってきたのは、美希を慕う後輩、加奈34歳。ついに彼にプロポーズされ、幸せ絶頂!のはずが・・・?

恐怖のブーケトス


秋晴れの週末。加奈は自身が勤める損保会社マリリンの後輩・恵里香の結婚式に参列するため軽井沢を訪れていた。

軽井沢では今、自然の中で結婚式を挙げるラスティックウェディングが流行っているらしい。ファイヤーピットを囲むように並べられたソファ、ネームタグには落ち葉が使われている。新郎は......


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