東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』 Vol.10

休日でバレる二流の末路!“残業がかっこいい”と思っている人は、仕事も人生も二流!

まず週末の使い方でバレるのは、「人生の優先順位付けをきちんとできているか」だ。その中でも最も大切なのが、「家族の重要性をわかっており、そこにエネルギーと時間をきちんと費やせているか」どうかである。


「家庭の安定」なくして「仕事の出世」なし


【1】仕事の基盤でもある「家庭」を大切にしているか

一流の人は、なんといっても「家族へのコミット」も一流だ。私が見てきた世界中の一流の人は、誰もが「休日は家族と過ごす時間」と強く決めていた。

確かに日頃は家に帰るのが遅く、家族と過ごす時間が少ない人は多い。海外出張が多く、家族の顔を見るのがままならないという人も大勢いる。

あるいは、本当は仕事が早く終わっているのに「仕事の打ち合わせ」と称して、夜な夜な、高額のコリアンクラブに繰り出している人もいる。

「家庭の居心地が悪くて、帰りたくないのかな?」といぶかりたくもなるが、心配は無用だ。日頃どれだけ遊びほうけていても、「週末だけは家族に全力投球する時間」と胸に固く刻んでいる人が驚くほど多いのである。

ある人は、週末は子どもの野球チームのコーチに全力を傾けている。またある人は、ほぼ全週末を子どもとのディズニーランドツアーに費やし、別の人は奥さんや旦那さんと必ずゆっくり食事をとるようにしている。

「家庭の安定なくして仕事の出世なし」とはよくいったものだが、一流の人は、仕事だけに注力して家庭を犠牲にするようなことはしないのだ(当然、諸々の事情でご家族がいない場合もあるだろう。ここでは、友人であろうが恋人であろうが「私的な生活で大切な人を、大切にする」というのが本質的なメッセージである)。

【2】「自分に合ったストレス解消法」があるか

もうひとつ、週末の過ごし方でバレるのは、「自分に合ったストレス解消法」を見つけられているかどうかだ。

言われてみれば、ストレスの多いいわゆるグローバルエリート企業で働く友人の中には、「スカイダイビング」や「スキューバダイビング」などを趣味にしている人が多い。「日常のストレス」が大きければ大きいほど、人はバランスを保つために「非日常な時間」を過ごして現実から逃避したがるのだろうか。

某コンサルの東欧オフィスで働く友人、ガボン(33歳、身長2メートルの筋肉ムキムキ体型)の趣味は「スカイダイビング」で、「とにかく2週間以上空から飛び降りられないと、イライラして仕事にならないんだ」と話していた。

スカイダイビングは怖いので私はやらないが、代わりに海に潜ってスキューバダイビングをするのが昔からの趣味である。同じ業界で働く友人の中にもスキューバダイビングフレンドは多い。

なお私事で恐縮だが、私は魚や動物が大好きで、水族館や熱帯魚屋さん、マニアックなところでは「フクロウカフェ」に行って「カラフトフクロウ」に会いに行くのが趣味である。

趣味の対象が何であろうと、平日に生まれるストレスを上手に発散する方法をきちんと確保できているかどうかは、長期的に心身ともに健康で働くために極めて重要である。

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