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雑食系男子・植木くん Vol.10

雑食系男子・植木くん:多分一生彼女には勝てない。男が結婚を決めるとき。

年収4,000万円の眼科医、青山ヒロムとタッグを組んで東京恋愛ジャングルを楽しむ雑食系男子・植木くん。

しかし、あろうことか、彼は青山ヒロムに想いを寄せる菜々緒を愛してしまった。美しく猟奇的な彼女に恋をした植木くんの運命は・・・?

男が戸籍をも差し出すとき。


男は、できるだけ自由でいたい、結婚したくないなんてのは都市伝説で、それは、そこまで夢中になれる女に出会えていないからです。僕は、一生結婚どころか、彼女だっていらないと思っていました。

だけど、自分にとって、雲の上のような、背伸びしても手に入れられないかもしれない、そんな女性に出会ったとき、男は、一も二もなく、その女性を手に入れようと躍起になって決意を固めるわけです。

その女性を手に入れられるのであれば、通帳だろうが、戸籍だろうが、喜んで差し出すのだと思いますよ。


「何で、ハリーウィンストンなの?」

一世一代のプロポーズをしたつもりの僕に、菜々緒さんから返ってきた言葉がこれでした。

サラリーマンが平均的に送るエンゲージリングの平均購入価格は半数が20~40万円、0.3カラット程度が相場だと聞きました。が、僕が彼女に送ったのは、ハリー......


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雑食系男子・植木くん

慈恵医大を卒業後、34歳で独立し恵比寿で眼科を開業したイケメンドクター・青山ヒロムと、一流企業で働く魅力的な女たちが東京を舞台に繰り広げるセクシャルで時に切ないラブコメディ。

そんな青山ヒロムと、女性たちの展開を側で見守るのは、女となれば見境がないのに、何故か憎めない雑食系・広告代理店男子・植木くん。

これは『青山ヒロム』を間近で見つめる、とことんチャらくて、ちょっぴりピュアな植木くんのサイドストーリー。

ある夏の夜から、この物語は始めるー。

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