マンションサプリ Vol.7

即日完売?予定価格?新築マンション販売用語のウソ・ホント

なぜ販売期を分けるのか?

第1期、第2期、第3期……と何回にも分けて行われるマンションの分譲。なぜそんなややこしい売り方をするのでしょうか?

理由はズバリ下記の通りです。


①販売対象住戸を絞ることで、常に好調な売れ行きをアピールしやすい

②販売対象住戸を絞ることでコンスタントに販売を行うことができ、「買う」と決めた方の意欲が変わってしまう前に契約ができる

③お客さんへ決断を促す際、スケジュールに期限がないと、なかなか決断してもらえない

④人気のある物件の場合、一斉に全戸売出しを図っても対応がしきれない


上記のほかにもまだまだ売り手側にとってのメリットがあり、近年は販売期を分ける売り方以外はあまり見ません。(小規模物件などで一部例外はあります)

基本的には、販売期が変わっても、一度決めた販売価格は変えない事業主が殆どです(ただし、販売終盤の値引きは別)ので、「●期で買うのが得」ということはありませんが、申込が重複すれば“抽選”となってしまう上、契約済み住戸は当然手出しできなくなります。やはり気になる物件は早めの来場、早めの検討がお勧めと言えるでしょう。

先着順販売とは?

上記「期分け販売」の他に、「先着順販売」という売り方があります。チラシなどでも「先着順申込受付中」という文言を見ますよね。

この販売方式は、期分け販売で売れ残った住戸に対して行うことが殆どです。

例えば、第●期の販売概要が、【7月1日10時~7日18時まで、販売対象30戸】であり、実際の申込受付住戸が25戸・無抽選という結果であった場合、売れ残った5戸は、7月7日18時からいきなり「先着順販売住戸」となります(一部例外もあり)。

そのため、モデルルームでもらう価格表にも、「第●期販売対象住戸」と「先着順販売対象住戸」とが混在しているケースがよくあります。

この先着順住戸については、原則「申込書」を早く提出した方が無抽選で購入権利を得られる、まさに“早い者勝ち”の制度ですので、前述の「購入要望書」は一切関係がなくなります。

“早い者勝ち”と聞くと焦ってしまいがちですし、営業マンも即成果に繋がりやすい(しかも抽選にもならない)ため、積極的に決断を迫ってくることがありますが、当然慎重に見極めた上で結論を出したいものです。

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