マンションサプリ Vol.7

即日完売?予定価格?新築マンション販売用語のウソ・ホント

購入要望書とは?

検討が進むと、「購入要望書を出しましょう」と営業マンから言われることが非常に多いです。これは、次の販売期までの間に時間がある場合に、下記の理由により記入を促されます。


①基本的に新築販売の場合、一斉販売が主流ですので、次の販売期になるまで申込・契約ができません。そのため、法的拘束力はありませんが、書類を書かせることで意欲固めを行うため

②第1期の販売開始前であれば、購入要望書の提出状況を見て、価格調整を行うため(弱点住戸のあぶり出しにも有効です)


これだけ見ると、「法的拘束力もなくて、良いように価格調整に使われるだけなら提出しない方が良いのでは?」と思われるかもしれません。
ただ筆者は、本当に気に入った物件があれば、購入要望書は「出した方がいい」と考えます。なぜなら、正式な申込後の抽選を避けられる可能性が増すからです。

事業主や販売会社としても、せっかく買う気になってくれた方がいれば、抽選にせず、うまくばらけさせられた方が効率も良いですし、営業マンとしても抽選に落ちれば成績に繋がらないだけでなく、人間ですから、お客さんに申し訳ないという気持ちになるものです。

ですから、予め「絶対買うので守ってください」といって購入要望書を出しておくことは、プレッシャーをかける意味でもある程度有効です。(当然、それでも抽選になる可能性はありますし、なっても文句は言えませんが)

また、出さない方が価格調整で有利なのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、1件出るか出ないかであまり大勢に影響はありませんので、その住戸が欲しいのであれば、他の検討者に先を越されないようにした方が得策でしょう。

ちなみに、この「購入要望書」や、「購入申込書」について、よく「出した後にキャンセルできますか?」と言われる方がいます。回答としては「契約前ですので問題ありません」となる訳ですが、一点注意事項があります。

一度堅く約束した上で出した書類をキャンセルした場合、その不動産会社内では「過去にキャンセル歴あり」と履歴が残ることがあります。共同事業で3社合同のような場合には、各社の履歴に残ることもあります。

そのため、その物件はもちろん、その後に販売された同事業主のマンションを購入しようとした際、「購入要望書」の効力が実質的に弱まることがあります(営業マンから「またキャンセルされるかな」と思われれば、一生懸命抽選をさけようとしてもらいにくい)ので、提出する際も、やめる際も、慎重に考えてから出すべき書類と言えるでしょう。

予約はした方がいい?

よくHPやチラシに、「土日は混雑が予想されますので、事前にご予約ください」と記載があります。これについては本当に盛況な物件でも、そうでない場合でも、大凡の物件で書かれていますので何とも言えません。

なぜ事業主がそう記載するかというと「せっかく良いお客さんが来てくれても、じっくりと商談できなければもったいない」からです。

ではこちらからはどうした方が良いのか?それはケースによって分かれます。

まず「予約ありのお客さん」「予約なしのお客さん」を比較した際、成約に至る可能性が高いのは圧倒的に「予約ありのお客さん」です。

購入意欲が予め高いお客さんは「しっかり説明を聞きたい」という方が大半なので、大体予約をされます。そうすると、営業マンも敏腕な方や所長クラスの方がついてくれたり、あるいは時間や席ををしっかり確保してもらえる可能性が高まります。

一方で「アポなし」訪問する場合は、どうしても参考程度の方の割合が多くなりますので、販売側の対応にも違いが出てしまうものです。また「事前案内期間中」と呼ばれる案内の初期段階や、高額物件、棟内モデルルーム等の場合、アポなしですと案内不可とされる場合もあります。

以上の理由から、「興味があるのできちんと話を聞きたい」という場合には、必ず予約をされることをお勧めします。一方で、「参考までにモデルルームや価格を見たい」という程度の場合には、あえてアポなしで行くのもアリでしょう。(ただし定休日と営業時間に要注意!)

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