SPECIAL TALK Vol.20

~大切なのは起業における仲間の存在。それが何よりのモチベーションになる~

金丸恭文氏 フューチャー株式会社 代表取締役会長兼社長

大阪府生まれ、鹿児島県育ち。神戸大学工学部卒業。1989年起業、代表取締役就任。産業競争力会議議員、規制改革会議委員、内閣官房IT本部本部員、経済同友会副代表幹事、NIRA代表理事を務める。

起業直後の仲間の存在は何よりも大切

金丸:今後はどのような事業展開をお考えですか?

髙島:お客様にとって、これまでの一番の関心は、食の安全性だったと思います。その安全性がある程度担保された今、代わりに関心が高まっているのは、毎日の食事をいかに効率よく作るかということです。主婦の方はみな「短い時間で食事の準備を終わらせたい。だけど、手抜きだとは思われたくない」という気持ちが強いんです。

金丸:そうなんですね。

髙島:こうしたニーズに応えるため、3年前から、20分で主菜と副菜が作れるキットの販売サービスを始めました。これがすごく好評で、売上げも伸びています。このキットには食材だけでなく、調味料やレシピもついているので、利用者のみなさんから「仕事で遅くなったときに便利」「すぐに作れて彩りもきれいだから、料理上手に見えるのがうれしい」といった声が届いています。今後もより効率よく、気持ちよく利用してもらえるサービスを拡充していきたいと思っています。

金丸:常にユーザーを見ている髙島社長ならではの発想です。では最後に、起業を考えている若い人たちにアドバイスをお願いします。

髙島:一番伝えたいのは、仲間の存在は非常に大きいということ。起業というのは、想像以上に大変です。それを乗り越えるには、やはり一緒に頑張れる仲間が必要です。家族以上に同じ時間を過ごす存在ですからね。

金丸:同感です。同じ船に乗るわけだから、そのメンバーというのは本当に大切です。昔からの友達だったり、大学時代から仲がよかったりと、理屈なしでつながっていられるっていうのは、すごく楽ですよね。

髙島:そうですね。苦しいときに、言葉はなくてもお互いに何を考えているのか理解し合えるのは、本当に楽ですよね。16年も一緒にやっていると、仲間のありがたみを心から感じます。私もバイオリズムがダウンして、弱気になることがあります。その弱気なときに、仲間のバイオリズムがばっちり上がっていて、助けられたことが何度もありました。仲間がいれば、バイオリズムのリスクヘッジができて、チーム全体としてうまくいく。それをとても実感しています。

金丸:今日は起業における仲間の大切さを学ばせてもらいました。有意義なお話をありがとうございました。

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