2016.05.20
SPECIAL TALK Vol.20リーダーの役割を通じて人をまとめあげ、達成する魅力に気づく
金丸:リーダーシップを意識するようになったきっかけは何ですか?
髙島:中学3年生のときに、学校行事で行ったカナダへの研修旅行ですね。50名ぐらいのチームの班長を務めたのですが、引率の先生が少しコミュニケーションが苦手な方だったので、班長の自分が頑張らなきゃと必死でした。無事に旅行を終え、みんなから楽しかったと言われたのが、とてもうれしくて。大きなやりがいを感じました。
金丸:それからは様々なリーダーを経験されたのですか?
髙島:はい、取りつかれたように(笑)。高校では劇団を立ち上げたり、体育祭を復活させたり、学園祭の実行委員長をやったりしました。
金丸:聖光学院といえば、神奈川でもトップクラスの進学校です。学園祭の実行委員となると、すごくモテたんじゃないですか?(笑)
髙島:今思えば、勘違いしてしまうことが、たくさんありましたね。うちの高校の周りには女子校が何校もあって、学園祭となると、1万人近くの女子高生がやってくるんです。
金丸:そんなにたくさん!(笑)
髙島:実行委員はおそろいの法被を着るのですが、委員長はひとり目立つ色の法被を着ます。それがある種のステータスになっていて、女の子から住所を聞かれ、自宅に手紙が届くこともありました。
金丸:メール全盛の今では考えられませんが、いい時代ですね。それにしても、そこまで髙島少年を魅了した、リーダーシップの魅力って何ですか?
髙島:一体感でしょうか。みんなを巻き込んで、ひとつのことを達成する喜びと一体感に興奮を覚えました。ゴールが困難であればあるほど、達成したときの喜びは本当に大きくて、何事にも代え難かったです。リーダーって面白い、と心から思いました。この頃から漠然とですが、将来は何かしらのリーダーになりたいと考えていました。そういえば、小学校の卒業文集に「大名になりたい」って書いていたんですよ。その頃はリーダーシップなんて意識してなかったんですけどね。
金丸:転校続きの小学校時代の苦労が、中学・高校時代で大きく花開き、リーダーの資質が磨かれていったのですね。
イベントやアルバイトに精を出した学生時代。大学院時代には一社目を起業
金丸:大学は、東京大学の情報工学科に進学されますが、もともと理系を志望されていたのですか?
髙島:私自身は文系タイプでしたが、将来のことを考えて、あえて理系を選びました。リーダーになるのであれば、理系の知識があった方が有利だと思いましたし、理系から文系に転向はできても、文系から理系に転向するのは難しいですからね。それに試験では、文系科目より理系科目の方が得点を取れていたので。
金丸:大学時代は、何に力を入れていたのですか?
髙島:勉強よりも、NPOの学生組織の活動やベンチャー企業でのアルバイトに精を出していました。
金丸:アルバイトは何を?
髙島:イベント企画や販促の手伝いをしていました。具体的には、大学のサークル活動のスポンサーをしてくれる企業を探す仕事をしていたのですが、そこがすごいブラック企業で(笑)。1ヵ月働いて、給料が1万円だったこともあります(笑)。
金丸:それはヒドい。
髙島:さすがにこたえましたね。そのとき一緒に働いていたバイト仲間が5人いたのですが、面白いことに、私も含めてそのうち4人が起業して、会社を上場させているんです。
金丸:それは驚きですね。
髙島:ブラック企業とはいえ、経営者の身近にいたことで、「自分も企業経営ができるんじゃないか」と、起業へのハードルが下がりました。
金丸:経営者が身近にいると、会社経営がイメージしやすいですからね。その後、大学院に進学されますが、就職は考えなかったのですか?
髙島:正直に言うと、イベントやアルバイトが忙しくて、就職活動の時期を逃してしまったんです。ちょうどインターネットの興隆期でもあり、ネットについてもっと勉強したいという気持ちもあって進学しました。実は在院中に「Co.HEY!」という有限会社を友達と立ち上げたんです。
金丸:院生時代に、すでに起業されていたのですね。
髙島:起業したいという気持ちよりも、インターネットに可能性を感じて、仲間と一緒に「何かやりたい。やらなければ!」と思ったのが大きいですね。
金丸:どんな事業をされていたのですか?
髙島:「インターネットで遊ぶ」というコンセプトのもと、格安航空券の販売やアクセサリーのEコマース、ホームページの作成、イベントのネット中継など、自分たちが面白いと思うことだけをやっていました。
金丸:卒業後はそのまま会社を続ける、という選択肢もあったんじゃないですか?
髙島:もちろんその道も考えたのですが、この会社だと小さな成功はできても、大きな成功はないなと思ったんです。自分の人生をかけるほどのチャレンジではないと。大きな成功を手にするためにもっと自分に実力をつけたい、そのためには修業が必要だと考え、就職することにしました。
【SPECIAL TALK】の記事一覧
2025.01.21
Vol.124
~丹後を日本のサン・セバスティアンに。地方の「お酢屋」がまちづくりを考える~
2024.12.20
Vol.123
~モデルから放送作家へ。異色の経歴は恐れずに踏み出した証拠~
2024.11.21
Vol.122
~自分の体を認めることが、自分を好きになるための第一歩になる。~
2024.10.21
Vol.121
~スポーツの喜びをより多くの人が体験できるよう、これからも挑戦はやめない。~
2024.09.21
Vol.120
~日本の農業が続くための仕組みを作り、アップデートできるよう挑み続ける~
2024.08.21
Vol.119
~すべてを制覇したい気持ちは変わらない。経営陣になっても燃えたぎる闘志がある~
2024.07.20
Vol.118
~歌舞伎役者を夢見た少女だから、歌舞伎役者の母としてできることがある~
2024.06.21
Vol.117
~1杯で幸せになる利他的なコーヒーを目指して~
2024.05.21
Vol.116
~多くの人の期待と希望を背負う街づくりほど、面白い仕事はない。~
2024.04.19
Vol.115
~この楽器だからこそできる表現を。歴史ある箏を武器に世界を目指す~
おすすめ記事
2016.04.21
SPECIAL TALK Vol.19
~日本古来の規律から生み出されるサービスこそ、日本の財産である~
- PR
2025.01.22
海外じゃ当たり前!バーテンダーも思わず微笑むツウなウイスキーカクテルの正体
2016.05.19
この手があった!1か月超ステイなら高級サービスアパートメントという選択肢
2023.04.08
恵比寿で気軽に!ランチデート
恵比寿でランチ会ならここへ!「センスいい」と喜ばれる人気店4選
- PR
2025.01.23
代官山で晴れやかに乾杯!東カレ初の「クラフトビールナイト」の全貌をレポート
- PR
2025.01.24
「温泉、行かない?」タワマン購入後の夫婦には、優雅な暮らしが続く秘密があった!
2015.02.05
絶対に負けられない接待が、今宵はある
絶対に負けられない接待が、今宵はある:『琥珀宮』編
2023.07.05
ハラスメント探偵~通報編~
妻から心配されるほど激務に追われていたプロダクトマネージャーの男性。上司に相談を持ちかけたら…
2023.08.02
ハラスメント探偵~通報編~
「私の企画書のほうが良くないですか?」指示に従わない新人に、困り果てたOJT担当女性がとった行動
2015.12.18
接待慣れした美食家はここでもてなせ!サプライズで喜ばせる名店6選
東京カレンダーショッピング
『かに物語』:〆まで楽しめる雑炊の素付き!蟹の旨みがたっぷりと溶け出すかに鍋セットミニ
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『東京京橋おばんざい醸』:肉を引き立てる3種の塩!A5黒毛和牛を使ったローストビーフ
『かに物語』:海老・帆立・蟹!ベシャメルソースに、各種海の幸をトッピングした贅沢グラタン
『UMIKARA』:薄切り・厚切り食べ比べ!特製出し汁で味わう若狭湾真鯛の鯛しゃぶセット
『パンツェロッテリア』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『オリベート』:黒トリュフ香る、口当たりクリーミーな究極のティラミス
『ミホ・シェフ・ショコラティエ』:日本を代表するショコラティエ―ルが作る、 ショコラ好きのための濃厚ガトーショコラ
『LOUANGE TOKYO』:アート感溢れるビジュアル!口溶けなめらかな大人の生チョコレートエクレア(6種)
『ル・ボヌール 芦屋』:しっとりサクサク!フリーズドライ苺にホワイトチョコをたっぷりと浸透させた新感覚スイーツ