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代理店女子マリア Vol.8

代理店女子マリア:一般職を見下し、自分のプライドを保つ。キャリア女子の腹の底

広告代理店にはびこる、「チャラい」「遊び人」のイメージ。

広告代理店勤務の正社員女子たちにとって、代理店への先入観はレッテル以外のなにものでもない。

港区の大手広告代理店で、営業として働くマリア、29歳、彼氏なし。

9月を恋愛強化月間と名付けたマリアだが、アベレージ・阿部との恋は発展せず、仮氏のケイへの片思いも破れるという悲惨な結果に。失意の中で「失恋休暇」という名の遅めの夏休みを取り、30を目前に、恋愛だけでなくキャリアの面でも悩みを抱き始めていた。


失恋休暇という名の、遅めの夏休み


久しぶりの平日休み、マリアは昼下がりの代官山を散歩していた。

知らないうちに出来た新しいカフェの数々。前から来たいと思っていたのに、いつの間にかなくなっているお店。東京の街の移り変わりは、まるで過ぎ去る季節のように一瞬で、意識しないとすぐに通りすぎてしまう。

ふいに通りか......


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代理店女子マリア

広告代理店にはびこる、「チャラい」「遊び人」のイメージ。

このイメージを逆手に取って、代理店男子たちは今宵も楽しい夜を謳歌する。

一方で、広告代理店勤務の正社員女子たちにとって、代理店への先入観はレッテル以外のなにものでもない。

職業病からか、飲みの席ではいつも場を盛り上げることに必死で、「ノリが良い」の一言で片付けられ、本命レースからは早々に離脱。

東京市場で肩身の狭い思いをしている、代理店女子。彼女たちの葛藤を覗いてみよう。

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