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  • 野心のゆくえ Vol.1

    野心のゆくえ:同期と比べて壁にぶち当たる27歳男。尊敬する先輩の一言に心えぐられた夜

    ちょっと冴えない男がいくつかの出来事をきっかけに、劇的な変貌を遂げることがある。
    それは東京ドリームと言っていいほどの、鮮やかなサクセスストーリー。
    この物語の主人公は、まさにそんな男。
    ポジティブで野心家、人生を楽しむ事をモットーにしている男の、成功までの約10年にわたる物語である。


    26~27歳:彼女とは順調。だが、仕事への焦燥感を覚え始める


    「やっぱり、美味しいものを食べてる時が一番幸せだよな。」

    口をもぐもぐさせながら満面の笑みでそう言ったのは、自称グルメの翼(26歳)。向かいに座る優香(25歳)は、翼の幸せな顔を見て満足気に笑う。

    2人は今日、久しぶりのデートで六本木の『リストランテ アルポルト』を訪れていた。美味しいものを食べる事を仕事のモチベーションにしている翼は、月に2回程、彼女の優香と一緒に「ここぞ」というレストランに行っているのだ。

    IT企業で働く翼と、外資系化粧品メーカーで美容部員をしている優香は食事会で知り合い、付き合い始めてもうすぐ3年になる。

    優香は「翼と付き合うようになって、美味しいものばっかり食べてるから、3kgも太ったぁ~」と口癖のように言っている。美容部員である優香にとって容姿の美しさは重要だ。

    だが翼は「優香はもともと痩せすぎだったんだよ」と言って、グルメデートが繰り返されている。

    日ごろから美味しいレストラン探しに余念のない翼は、同期や先輩からも会食のセッティングでレストラン選びを相談される事も多い。会食相手の好みに合った雰囲気や料理を提供してくれるレストランを、翼は的確に提案してくれると、一部の者から信頼を得始めているのだ。

    だが、翼としては同期たちと自分を比べて焦燥感を覚えるようになっていた。新卒で入社した会社で4年目を迎え、同期のトップたちと比べると足らない部分があることを実感する機会が増えてきたのだ。

    やたらと営業トークに長けている者、コミュニケーション力はやや不足しているが、有無を言わさぬ圧倒的な技術と知識がある者、上司とクライアントの間で天才的にうまく立ち回っている者……。

    それぞれの個性を発揮し、頭角を現していく同期を横目に、「自分の武器はなんだろう」と、いまだに自問自答を繰り返す事がある。翼は27歳を控えて、こう思う事が増えてきた。

    ―自分の思い描いていた27歳って、こんなんだっけ?―

    それなりに充実しているが、なんだかしっくりこない……。そんな毎日を過ごしていた。

    そんなある日、翼が尊敬する先輩・砂田から食事に誘われた。砂田は、新規事業を立ち上げて会社に大きな利益をもたらした上、そのスマートな身のこなしも含め、社内でも一目置かれている存在だ。

    帰国子女で数ヶ国語を操り、休暇が取れればすぐに海外に行く。そのフットワークの軽さにも、翼は憧れていた。そんなパーフェクトな男・砂田は、なぜか翼のことを可愛がっており、数か月に一度、こうして食事に連れて行ってくれるのだ。

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