マーケター列伝 Vol.2

売ろうとしないサイトがまさかのヒット!『ユナイテッドアローズ』のマーケティング観とは


また吉田さんは「コミュニケーションを真摯に図ること」に重きをおいている。販売員時代から“人が好き”という彼にとって、お客様との関わりは何より大事なもの。それはお客様へ情報を伝える“メディア”とのコミュニケーションにも繋がってくる。メディアの先に読者=お客様がいることを理解し、しっかり伝えてもらえるように意識しているという。

新規事業を始めた際、PRという立場になったが雑誌編集者やスタイリストとの関係性は一からのスタート。もともと人見知りのしない性格である吉田さんは、持ち前のトーク術で今の関係性を創り上げていったのだ。

「『お喋りだね』とは昔から言われます。肩書きを見るとすごく堅そうな人だと思われますが、僕を知っている編集の方には『嘘くさい』と言われるんですよ。その度、決して嘘くさいだけで嘘は言いませんよ?と返しています…(笑)。

自分はクリエイターでなければ、特殊なスキルを持っているわけでもないんです。周りの人にこうやって可愛がってもらえるおかげで、今の自分と立場があるんですよね」

人との関係性は決して簡単に作れるものではない。吉田さんは相手に対して“リスペクト”の気持ちを持ち、言葉通り真摯に接してここまできた。それは自社へのPRにも自然と繋がってくる。人として魅力的な人であれば、自ずと扱っているモノも良く見えるだろう。

また吉田さん自身、「呼ばれればどこにでも行く」ようにしているらしく、気づけば平日の100%は誰かと外食をしている。堅苦しい会食もあるが、基本は肩肘張らずビジネスっぽくならないのがベスト。自社の弱みがどこかをはっきりいってくれる関係性の人と付き合うことで、より仕事に緊張感が持てるという。

「悪口を言ってもらえるくらいの関係が好ましいです(笑)。100%というのはなかなかないですが、そこに近づくための努力は大事。そのためにもいろいろな人に話を聞き、その上でどうしていくのかを考えています。確かにそうだったなと思うご意見はブランド側にも伝えて、よりいいモノを造るようにしています」

内側にいる自分たちには見えていない、外側から見ればそうでないこともある。こういった意識の高さがあるが故に、PR業務の前線で今も活躍できているのではないだろうか。

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