代理店女子マリア Vol.3

代理店女子マリア:ミスチル好きは没個性?!独特な価値観が、婚期を遠のかせる

広告代理店にはびこる、「チャラい」「遊び人」のイメージ。

広告代理店勤務の正社員女子たちにとって、代理店への先入観はレッテル以外のなにものでもない。

港区の大手広告代理店で、営業として働くマリア、29歳、彼氏なし。

メディア部の先輩からやっかいな仕事を頼まれ、相変わらず忙しい日々を送る。仮氏のケイとは1ヶ月以上連絡が途絶え、関係性は絶望的だった。20代最後、本命の彼氏を作ろうと、密かに婚活アプリを始め新しい出会いを求め始めていた。

信じられるのは自分だけ。代理店女子は、辛い。


六本木の高層オフィスビル。
クライアントのロビーに立つマリアは、いささか憂鬱な気持ちだった。

メディア部の藤森に頼まれたアーティストのコンサート協賛提案のため、クライアントにアポを取ったのである。

今日のメンバーは、営業のマリアと柳沢、それに藤森と、プロモーションの後輩......


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