慶應ガール、29歳 Vol.8

慶應ガール、29歳:校内でも浮きまくっていた“帰国子女”が抱えていたコンプレックスとは!?

大学時代「慶應ガール」と呼ばれ、華やかなイメージを持たれている慶應卒の女性。しかし、そのすべての女たちがそのイメージ通りの生活を送っているのだろうか?

慶應というブランド力を持ちながらも、その派手さを苦手とし、日陰の人生を送るのを好む女もいる。そんな「慶應ガール」の人生とは?

久々に復活したこの連載、今週は大手総合商社から外資系広告代理店へ転職した、異色な経歴を持つ慶應ガールに迫る。


<今週の慶應ガール>

氏名:小百合
職業:外資系広告代理店営業
学部:経済学部
年収:700万円
住居:代々木上原のマンション
家賃:旦那の持ち家
出自:親の仕事の関係で、幼少時代から日本と海外を転々とする。帰国子女枠で慶應義塾大学に入学。
ステータス:3年の交際を経て今年結婚。

安定の総合商社から、実力主義の外資系広告代理店へ異例な転職! その理由とは…


「30過ぎたらなかなか転職は難しいだろうし、最後のチャンスかなって。」

転職に結婚。小百合にとって29歳は人生における大きな転換期となった。誰もが憧れる大手の総合商社に新卒で入社して7年。小百合は半年前、かねてより興味があった外資系の広告代理店に転職をした。

総合商社といえば給与水準がそれなりによく、福利厚生も万全なため、寿退社以外の理由で離職する女性はかなり少ない。そしてつい先月、小百合は元同僚だった祐樹とハワイ島で挙式を挙げたばかりだ。

「どれもやったことのない仕事ばかりで最初は打ちのめされましたね。正直、もっといけるって思ってたんですけど、甘かったです…。入社したてのころは『商社にいたのにそんなこともできないのか』って嫌味を言われることもありました。」

異業種への転職。その業務内容もさることながら、前社とは全く違う、年功序列なんて全くない実力主義の社風に、最初はかなり戸惑ったという。全く未経験の業界への転職だったため、当然給料も前社と比べて随分下がった。入社当初は「私もしかしたら、とんでもない間違いをしてしまったんじゃないか。」と、転職自体を後悔することもあった。

「入社した瞬間からいくつもクライアントを持たされて、右も左もわからないまま営業する毎日…ホントにキツかったです。でも3ヵ月を過ぎたころ、担当していた飲料メーカーのキャンペーンがいい形にまとまって、始めて達成感を味わいました。それから徐々に自信がついてきて…今は、少しずつですが仕事が楽しくなってきたところです。得意の英語も生かせてますし。」

父親の仕事の都合で、幼い頃から転勤族だった小百合は、日本、シンガポール、アメリカと転々とする。高校生時代をボストンで過ごした後、アメリカの大学か日本の大学か…その進路について大いに悩まされることになる。

「アメリカの学校では毎日Tシャツ×ジーパンでしたが、日本の女子高生の制服やルーズソックスにはすごく憧れがありました。当時日本で流行っていた音楽やドラマも、乗り遅れないように必死でチェックしていたし…。私が最終的に慶應を選んだのは、たぶんそんなキラキラしたものを求めていたからなんだと思います。」

帰国子女枠で経済学部に入学した小百合は、校内で一番派手で華やかなテニスサークルに所属した。当時、女子大生の間ではJJ系のコンサバファッションが全盛期だったため、ヘソ出しTシャツにデニム、キャップのバリバリB系ファッションで登校していた小百合は、そのサークル内ではもちろん、校内でもかなり浮いていた。

「入学したら“ど真ん中”なコミュニティーに身を置いてみようって決めてたんです。最初は明らかにみんなから引かれてましたけどね(笑)。新歓コンパでチヤホヤされたり、永遠と続くガールズトークで夜を明かしたり…、そういういかにも女子大生っぽい感じを体験してみたかったんです。」

最初は距離を置いていた周りの女子たちも、明朗快活で誰よりも気が使える彼女に段々と惹かれていき、小百合はたちまち人気者になった。少々個性は強めだが、美人でスタイル抜群の小百合は周りを魅了するオーラを持っていた。

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