ヒロム氏と出会った夜・・・
僕が、ヒロム氏と出会ったのは、彼此7、8年前に開かれたミッドタウンに住む皮膚科開業医のホームパーティーです。
この皮膚科開業医の友人とは、某雑誌のスナップ企画で一緒になり、そこから、時々こういったパーティーに呼ばれます。二人でじっくり話したことはありませんが、悪巧みの根っこが通じている気安さがあり、薄く広くお互いに便利な交友関係を築いています。
初めて紹介されたときは、カースト頂点に君臨する一握りの男がいた・・・と思いました。
身長は、181cmで、甘いルックス。
恵比寿に眼科を開業して、年収は4,000万。
日本で発売間もない、ポルシェのマカンに乗っている。
その場にいた、若い女たちが、皆ヒロム氏に媚びた視線を投げかけているのがわかりました。しかし、ヒロム氏はどこ吹く風で、面倒くさそうに、ワインを飲んでいました。スカした態度のヒロム氏に、「だったらこんな場に来るんじゃねぇよ」と、嫉妬したのも懐かしい思い出です。
東京に生息する男たちは、ざっくり3クラスタに分かれると思うのですが、ヒロム氏は、間違いなく最上位クラスタに属する人。
島耕作や、特命係長・只野仁みたいに、彼自身はその気がないくせに、食虫植物に吸い寄せられる虫の如く女の方から勝手に服を脱ぎだして、手を汚さずにかっさらう。彼らからしたら、女なんて「脱ぎたけりゃ、お好きにどうぞ、ホトトギス。」といったところなのでしょう。その執着の無さが更に女を欲情させるんだと思いますがね。
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