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雑食系男子・植木くん Vol.1

雑食系男子・植木くん:男たちよ、ポケモンする暇があるなら、東京のイイ女を捕獲せよ。

ヒロム氏と出会った夜・・・


僕が、ヒロム氏と出会ったのは、彼此7、8年前に開かれたミッドタウンに住む皮膚科開業医のホームパーティーです。

この皮膚科開業医の友人とは、某雑誌のスナップ企画で一緒になり、そこから、時々こういったパーティーに呼ばれます。二人でじっくり話したことはありませんが、悪巧みの根っこが通じている気安さがあり、薄く広くお互いに便利な交友関係を築いています。

初めて紹介されたときは、カースト頂点に君臨する一握りの男がいた・・・と思いました。


身長は、181cmで、甘いルックス。
恵比寿に眼科を開業して、年収は4,000万。
日本で発売間もない、ポルシェのマカンに乗っている。

その場にいた、若い女たちが、皆ヒロム氏に媚びた視線を投げかけているのがわかりました。しかし、ヒロム氏はどこ吹く風で、面倒くさそうに、ワインを飲んでいました。スカした態度のヒロム氏に、「だったらこんな場に来るんじゃねぇよ」と、嫉妬したのも懐かしい思い出です。

東京に生息する男たちは、ざっくり3クラスタに分かれると思うのですが、ヒロム氏は、間違いなく最上位クラスタに属する人。

島耕作や、特命係長・只野仁みたいに、彼自身はその気がないくせに、食虫植物に吸い寄せられる虫の如く女の方から勝手に服を脱ぎだして、手を汚さずにかっさらう。彼らからしたら、女なんて「脱ぎたけりゃ、お好きにどうぞ、ホトトギス。」といったところなのでしょう。その執着の無さが更に女を欲情させるんだと思いますがね。

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雑食系男子・植木くん

慈恵医大を卒業後、34歳で独立し恵比寿で眼科を開業したイケメンドクター・青山ヒロムと、一流企業で働く魅力的な女たちが東京を舞台に繰り広げるセクシャルで時に切ないラブコメディ。

そんな青山ヒロムと、女性たちの展開を側で見守るのは、女となれば見境がないのに、何故か憎めない雑食系・広告代理店男子・植木くん。

これは『青山ヒロム』を間近で見つめる、とことんチャらくて、ちょっぴりピュアな植木くんのサイドストーリー。

ある夏の夜から、この物語は始めるー。

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