2016.08.01
神楽坂の男 Vol.1花街の名残りとフランスの風が融合する街
彼女が去っても彼のフランス熱が冷めることはなく、フランスに行って以来、その街並みや文化にも興味を持った。いつも泊まりに来ていた彼女が来なくなり、寂しさを紛らわすため心機一転引越しを考えた時、脳裏に浮かんだ選択肢は神楽坂の他になかった。
「神楽坂には、東京日仏学院があるからこの周辺に住むフランス人は多いんです。だから、フレンチレストランも多く、何より石畳の町並みも何とも言えない趣があって、こんな街は神楽坂以外にありませんよね。」
すっかり地元自慢が板についた彼は、得意気にそう話す。
「神楽坂から細い路地に入ると、迷路のような石畳の道につながり、老舗の料亭や文豪が愛した旅館もある。花街の風情を残すこの街はすごく日本的な場所なのに、フランスの風も感じられる。この独特の雰囲気に飽きることはなく、住めば住むほど好きになるんです。」
石畳の小道には名物ネコもおり、最近はこのネコたちを撮影に来る者もいるそうだ。
商店街にはチェーン店も多いが、昔から続く個人経営の店もまだまだ多く残っている。神楽坂に住む人たちの地元愛は強く、裕太のような新参者も快く迎え入れてくれる。下町ではないのに下町気質が感じられ、何度も顔を合わせる総菜屋の店主とは、気軽に挨拶を交わすようになった。裕太に限らず神楽坂では、地元の住人らしい者同士が、すれ違う際に「こんにちは」と笑顔で挨拶をしている光景をよく見るのだそう。
自宅でワインを飲むことは多いが、自炊はほとんどしない。だが、食事に困ることはなく、むしろ食べたいものが多すぎて困っていると笑う。
平日は夕飯用に『万弥』でお惣菜を買って帰ることも多い。『おやじの唐揚げ 歩』の手羽中チューリップや『大野屋』のビーフメンチは、休日の小腹が空いた時に神楽坂を歩きながら食べるのにちょうど良いそう。実家に帰る際は『五十番』の肉まんや黒胡麻あんまんを買って帰ると、母親が喜ぶのだと話し、親孝行な一面も垣間見える。
※『おやじの唐揚げ 歩』は、現在閉店しております。
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