その一杯が旨くなる大人の酒講座 Vol.2

クラフトビールと普通のビールの違いを教えてくれ!今更聞けないビールの基礎講座

curated by
藤原ヒロユキ
Q-旨い生が飲めるブルワリーの見分け方は?

A-TAP数を厳選しているかが重要です

大樽の生ビールはやみくもにTAP数を並べればいいわけではない。鮮度を保ちつつ店舗を回すには、濃淡交えて厳選した5TAPで十分バリエーションを出せるのだ。国内外の大小ブルワリーから、しっかりと個性がありつつ高いクオリティのTAPを揃えていれば完璧。以下の銘柄が藤原先生厳選の5TAPだ。

1:【LIGHT】ビールの旨さを日本で広めた大立者「ザ・プレミアム モルツ/サントリー」
日本におけるビールの発展に欠かせない大手メーカーにも敬意を表して、“プレミアムビール”を日本に浸透させたこちらを。厳選した素材、手間暇をかけた製法、徹底した品質管理で、深いコク・旨味と華やかな香りを堪能できる

2:【LIGHT】注目ブルワリーから人気のIPAを「一意専心/京都醸造」
前述した京都発の注目マイクロブルワリーより、定番で作っているIPAスタイルがこちら。醸造大国ベルギーの特徴と創意工夫のアメリカの技術を融合、柑橘系のホップの味わいとスパイシーな酵母の滋味を組み合わせており、じっくりと味わいたい

3:【MEDIUM】苦味を効かせた赤いビール「帝国IPA/ベアード」
ベアードは、2000年に静岡に誕生した小規模醸造界では古株のひとつ。醸造家の個性を突き詰めたビールは、長きにわたり支持を集めている。こちらは、IPAのなかでもアメリカンスタイル。適度に立つ苦味が、香りを引き立てている

4:【MEDIUM】WBC常連による日本では希少な傑作「ヘラー・ヴァイツェンボック/プランク」
ドイツのバイエルン州に構えるプランク醸造所は、栄えあるワールド・ビア・カップ(WBC)の受賞常連ブルワリー。小麦を使用したヘラー・ヴァイツェンボックもまた受賞暦豊富な銘柄だ。アルコールは7.8度と高めながら、香りが高くて飲みやすい

5:【DARK】リアルエールの名門が作る深い味わい「スタウト/箕面ビール」
自然の豊かな大阪・箕面で作られる、無ろ過・非熱処理のビール。酵母が残るため、より豊かな味わいが得られる。このスタウトは、さらにコーヒーやビターチョコを彷彿とさせるロースト感とドライな後味で、やみつきなること請け合い

~今さら聞けないビール用語~

【ボディ】
口に入れ、飲み込む時の抵抗感の表現。軽いものはライトボディ、中間のミディアムボディ、最も重いものをフルボディと呼ぶ。甘さ、アルコール度数、タンパク質が含まれる度合いによって決まる。

【IBU】
ビールの苦味を示す単位。1ℓ中に含まれる苦味成分、アルファ酸の含有量で示す。多いほど苦味は強い。一方、モルトやアルコールによる甘み成分が多くなるにつれ、IBU値が高くても、苦味を感じにくくなる。

【TAP=タップ】
厳密にはビールサーバの注ぎ手を示す言葉だが、転じて生樽で提供するビールそのものを指すようになった。最近トレンドとなっているタップルームとは、数多いTAPを揃えたビアバー形態の店のこと。なかには、タップルーム自体がブルワリーとして醸造をしているところもある。

●教えてくれた人

藤原ヒロユキさん≪ビアジャーナリスト協会代表≫

小規模醸造の解禁から地ビールの魅力にハマり、ビアジャーナリストとして活動開始。2010年にビアジャーナリスト協会を設立し、日々ビールの魅力を伝えている。著書多数。実はプロのイラストレーターでもある

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo