年収1,000万円プレイヤーの家計簿 Vol.1

年収1,000万円プレイヤーの家計簿:45歳独身総合商社マンの実態に迫る

ここまで見ると、支出の大半を人間関係や自分の楽しみにお金を遣っている。さらに貯金もきちんとしていることから、上手く資産運用し、自分の身の丈に合った楽しみ方をしている印象を受けた。

夏場は娯楽費が食費を上回ることもありそうだ。大の巨人ファンとのことで、プロ野球のシーズン中は月に10試合程、球場へ観戦に行くこともあるという熱狂ぶり。その時は月に5万円程度の出費となることになるが、レジャーにつぎ込む費用は惜しまない。


月の家計簿には記載がないが、タイミングが合えば年に数回旅行に行くこともあり、国内では軽井沢へよく足を運ぶ。旅行にはあまり予算制限しない主義。一度の旅行で、宿泊費や食費など全て合わせると、約30万円は遣っている。

では、時計や車といった嗜好品はどうか? と聞けば自分が持つものに、あまり流行やステータスは追い求めないようだ。

数年前に「パネライ ルミノール」を約80万円で購入し、愛用し続けている。以前は、時計は身につけない主義だったが、どんな用途にも使える高機能性に惹かれた。

「ブレゲ」や「パテック・フィリップ」等の高級時計のよさも分かるし、買える経済力もある。ただ敷居が高すぎず、ブランド力もあり、使い勝手の良さで購入を決めた。他の時計を購入する予定はなく、今後も嗜好品に大きく出費することはなさそう。

また、交通費には車のガソリン代が月々1万円ほど掛かっている。一時期は、「ポルシェ」や「フェラーリ」も乗りたいと思うこともあったが、小回りの利く小さめの自動車を探した結果、「BMW 1シリーズ」に辿りついた。350万円を一括現金払いで購入。最近は「テスラ」にも興味はあるものの、特に買う予定はない。

また、自身のファッションや美容にはこだわりはないとは言え、床屋に月に2回通い、散髪とスキンケアに計2万円を掛けているところから見ても、清潔感には気を付けているようだ。

衣服には、クリーニング代も合わせて衣服には1.5万円程度。土日は「アンダーアーマー」や「プーマ」などの高機能スポーツウエアで上下を揃えている。「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」や、豊洲にある「スーパースポーツゼビオ」で、野球のグローブやスポーツウエアをまとめ買いするそうだ。

一方、スーツに関しては、「麻布テーラー」でオーダーメイドスーツを新調することもあったが、現在は内勤のため、靴と併せてそこまでお金はかけない。

最後に、2.2万円という医療費だが、これは親の治療代を2万円負担しているからだという。体調を崩した親の健康を気遣い、現在は彼の自宅で一時的に住まわせているとのこと。残りの2,000円は、自身のプロテインサプリに。自宅で筋トレをすることもあり、日頃から健康には気を付けている。


最後になるが、同年代の既婚商社マンの暮らしぶりはどうなのだろう。「専業主婦やパートで働く奥さんと郊外に住み、子供は中高一貫の私立にまで行かせるとなると、無駄遣いは出来ない」と、意外とカツカツだと話していた。それに比べ、橋本さんの暮らしぶりは、自由気ままと言える。

「金のゆとりは心のゆとり」なのか。今後は昇進してもあまりベースの収入に変わりはないため、仕事は程々にするスタンスでいるという。30代で1,000万台は超えると言われている商社業界。世帯構成や世帯収入にも依るが、安定の「総合商社は高収入」が垣間見られた家計簿だった。


次回は外資系コンサルタントの家計簿に迫る。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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