その一杯が旨くなる大人の酒講座 Vol.1

いまさら聞けない!ビールブームの今こそ学ぶ、100倍旨く感じるビールの基礎知識

curated by
藤原ヒロユキ
Q-ビールの種類ってどれくらいあるの?

A-約150あるともいわれてます。主要10スタイルを覚えましょう。

ビールとは、ひと言でいえば「麦とホップを使用した醸造酒」。シンプルな原料だけに製造方法や地域が変わるだけで、多種多様に分類できる。上面、下面という発酵方法の違いだけでなく、作られる国や地域、色の濃淡などなど、分け方次第で、140とも150ともいわれる。

ここでは、知っておくべき10のビアスタイルをご紹介、ぜひ覚えたい。

【ピルスナー】
ラガービールの代表的存在。日本でビールといえば、このピルスナースタイルを指すことが多い。チェコのピルゼンにおいて黄金色のピルスナーの原型が生まれたことに由来

【ボック】
ハイアルコールのラガー。北ドイツの都市、アインベックにその起源を持ち、ボックと呼ばれるように。アルコール度数は7%以上と高く、モルトの香りと力強いフレーバーが持ち味

【デュンケル】
ミュンヘンの特産とされるラガー系濃色ビール。ドイツでは、ピルスナーが生まれる以前に楽しまれていた歴史を持つ。ローストされた麦芽の香ばしさと深いコクが特徴的だ

【シュバルツ】
ドイツ語で“黒”を意味する下面発酵の黒ビール。ローストしたモルトの香ばしさと、色の濃さのわりにすっきりした味わいを持つ。チョコレートやコーヒーのようなアロマも特徴

【ヴァイツェン】
南ドイツ発祥とされるエール系白ビール。ヴァイス(=ドイツ語で白)ビールとも。小麦麦芽を50%以上使用した、苦味は少なく、“バナナのよう”と評される香りが日本でも人気

【スタウト】
“強い”を意味するスタウトは、アイルランドやイギリスでよく飲まれる濃色エール。ギネスが有名。黒くなるまで焙煎した大麦の香りと濃厚な味わい、クリーミーな泡立ちが特徴

【ホワイトエール】
ベルギー生まれのベルジャンホワイトエールを指すことが多い。麦芽となる前の小麦を使用し、ホップ以外にスパイスでも香りづけしているのが特徴。酸味が爽やかでスパイシー

【バーレイワイン】
英語で“麦のワイン”の意味だが、エールの一形態。芳醇な香りとワイン並みの高いアルコール度数がその由来。長期熟成による深いコクを持つフルボディのスタイル

【ペールエール】
イギリスを代表する淡色エールのスタイル。主に赤褐色で、濃いものをブラウンエール、黄金色をゴールデンエールとも。甘くフルーティでありながら、ホップの苦味も効いている

【IPA】
トレンドのインディアペールエール。かつてインドにペールエールを運ぶ際、防腐効果の高いホップを大量に投入して生まれたとされる。アルコール度数が高く、苦味がやや強め

Q-コクとキレって何のこと?

A-味の深みや度数、炭酸や副原料、それらのバランスで生まれます。

複雑な要素が絡み合って味を決定するビール。コクは、“濃く、酷”が転化したもので、糖分、旨味、苦味、アルコール度数が多いものほどコクが生まれやすい。一方キレは、麦芽のエキス分が少なくすっきりした味わいで炭酸多め、そしてホップ以外の副原料が多いものに、生まれやすい。

~今さら聞けないビール用語~

【麦芽】
ビールの主原料のひとつ。モルトとも。酵母の餌となる糖を作るための糖化酵素を宿す発芽寸前の状態で乾燥させる。それが麦芽だ。麦種や乾燥方法、焙煎程度により、淡色のペールモルトや濃色のブラックモルト、小麦からなるウィートモルトなど。麦芽ひとつとっても種類はさまざまだ。

【酵母】
ビール製造においては、糖分をアルコールと炭酸ガスに分解(=アルコール発酵)する酵素、チマーゼを持つ微生物を指す。酵母が麦汁を発酵させてビールが出来上がる。発酵、熟成を終えた酵母は通常ろ過して出荷されるが、取り除かない無ろ過製法も人気。アミノ酸やミネラルが残り、コクや香りを生む。

●教えてくれた人

藤原ヒロユキさん≪ビアジャーナリスト協会代表≫

小規模醸造の解禁から地ビールの魅力にハマり、ビアジャーナリストとして活動開始。2010年にビアジャーナリスト協会を設立し、日々ビールの魅力を伝えている。著書多数。実はプロのイラストレーターでもある

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