ソフィアンの半生 Vol.3

ソフィアンの半生:「非・帰国子女」のコンプレックス。グローバルを求めた先にある生き方

今まで誰にも語られてこなかった、上智大学卒の女たち。

陸の孤島“四ツ谷”に聳えるイグナチオ教会を擁する上智大学卒の通称「ソフィアン」たちは、どのような半生を送るのであろうか。様々なグラフィティを描くそれぞれの肖像、紐解いてみよう。

ソフィアンの半生 vol.1:ソフィアンの半生:外資系証券の知性と意外な純情さを持つ女の「それらしい」着地

<今週のソフィアン>

氏名:理恵子
職業:外資系広告代理店の広報
出身:横浜
学部:文学部英文学科
高校:清泉女子
年収:650万
住居:目黒
趣味:東南アジア諸国への旅、ビクラムヨガ


「女の園」とも言える上智大学の英語系学科には、3種類のソフィアンがいると言えるかもしれない。

①:純・帰国子女同士でつるむ、ソフィアン(元・比較文化学部、現・国際教養学部国際教養学科系)

②:外国への憧れ・真面目に受験勉強した「帰国子女風」ソフィアン(文学部英文学科)

③:どの派閥にも属さない、ゴーイング・マイ・ウェイソフィアン(外国語学部英語学科)

日本語と英語をミックスして話す①による独特の言語は、②との強固な、そして目に見えないバリアを作っており、②がどんなに英語を流暢に話せたところで、①の「Made in 海外」のステータスは塗り替えられず、絶対的なハンデとなっていたのだった。

理恵子が属していたのは、②「帰国子女風」の部類だった。生まれも育ちも横浜で、中高6年間を一貫して英語教育に力を入れた学校に通い、習い事外国人講師とのマンツーマンレッスンを受けさせてもらっていた甲斐もあってか、英語は得意だった。

そして、彼女の中には絶対的な自信があった。日本ではとびきり美人というわけではないが、アジアンルッキングが好きな外国人男性に自分はモテる、ということを。

眉毛が顔の印象を決めると言うが、少しきつめの眉毛カーブには彼女なりのこだわりがあった。メイべリン・ニューヨークのCMに出てくるモデルのようなボリュームアップカールな睫毛、MACの濃いめのアイシャドウ。

日本男子なんて眼中にもなかったし、大学で「ミス」が付く類の女には正直興味はなかった。

男に媚びるなんて、いかにも「ザ・ジャパニーズ」でみっともない……それでも「100%帰国子女」にはなりきれないところに、コンプレックスはあったのだ。

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