LAST Vol.1

これを読めば貴方も出来る!プロに学ぶ、一生使える究極かつ王道な靴の磨き方

⑦Brift Hのクリームには顔料ではなく染料がはいっている。顔料は塗料のようなものなのでカバー力はあるが、染料は革に染み入るので革本来のキメなどが美しくでる。長谷川氏のこだわりである。

⑧豚毛のブラシを使ってクリームを革に押し込んでいく。このブラッシングの強さが後の革のハリを引き出す。豚毛ブラシにはクリームの色がついてしまうので茶系、黒系と色に合せて2つは常備したい。

⑨長谷川氏が使う布は細長い帯。少しでも汚れたら次々と場所を変える。きれいな面を人差し指と中指にきっちりと巻き付けて靴を磨く。このサイズが便利だという。家で磨く時のヒントになる。

⑩山羊毛のブラシをかけると漆黒の革肌に光が蘇る。この瞬間がシューケアの醍醐味だ。古い靴でもきちんとケアをすると応えてくれる。靴の経年変化の良し悪しは手入れで決まると言っても過言ではない。

⑪左が磨いたもの。光の反射度がまるで違う。輝きだけでなく、靴にメリハリが出てタイトな質感。右の靴はぼんやり見えてサイズまで違うかのよう。手入れによってこれだけ印象が変わるという明白な一例。

Brift Hオリジナルのブラシ。左から馬毛、豚毛、山羊毛。300年の歴史を誇る老舗の刷毛屋である江戸屋に特注している。手植えで、使ううちに手に馴染んでいく。一生モノだ。

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