LAST Vol.1

これを読めば貴方も出来る!プロに学ぶ、一生使える究極かつ王道な靴の磨き方

⑦ソフトのクリーナーで取れた汚れ。同時に長谷川氏が片足だけで10回ほどクリーナーを付け直して作業したことがわかるだろう。汚れの状態を知るためにも布は白がいい。これで靴の化粧落としが完了。

⑧次にクリームを塗る。Brift Hのやり方はブラシや布を使わず、指で直に革に伸ばしていく。人肌で温めると革への浸透がよくなるそうだ。人差し指にポッチリとのるくらいが1度の適量。これを繰り返す。

⑨色が不安な場合はまず足の内側やベロで試してみる。それから全体に塗っていくが、擦れて色が抜けかかったり、しわのある部分には重点的にクリームを入れ込む。革が乾燥していると感じたらたっぷりと。

⑩肌に塗っても害がないほどの天然うるおい成分を配合したクリームで革がしなやかになってくる。触ると手入れ前より格段に柔らかい。素手で磨くと革が生き返るような微妙な変化が実感できるのが楽しい。

⑪クリーム塗りの仕上げに豚毛ブラシをかける。豚毛の特徴はそのコシの強さ。布団を干した時の布団叩きにあたるのがこの作業。強くクリームを入れ込んでやるとその反動か、革がふっくらしてくるそう。

⑫布を使って靴全体の余分なクリームを拭き取る。手とブラシで塗り込んだ後はクリームがそんなに布につくことはない。栄養を補給してやると革にはハリが戻り、明るく輝き出す。印象が違ってくる。

⑬手入れの最終工程は山羊毛ブラシによるポリッシュ。化粧ブラシなどにも使われるほどの柔らかさで、軽く当てるだけで素晴らしい光沢が出る。鏡面仕上げの靴には特におすすめだ。磨きには欠かせない1本。

⑭サッとブラシを走らせるだけで革の内側から輝き出す。長谷川氏の手入れの奥義は、革の状態を見極めて、それにふさわしいプロダクトを使い、丁寧で素早く磨くこと。説明しつつも片足終了まで10分強。

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