LAST Vol.1

これを読めば貴方も出来る!プロに学ぶ、一生使える究極かつ王道な靴の磨き方

プロの目から見た、私たちで出来るシューケアのメソッドを聞くこの企画。
今回は独自のシューケアプロダクトをリリースした『Brift H』の長谷川裕也氏にご登場いただいた。

日本にも本格的な靴文化が根付いてきた根拠のひとつに、シューケアの達人に注目が集まるようになってきたことがある。
その若き雄としてよく登場するのが、Brift Hの長谷川氏。20歳の時に露天で靴磨きを始め、日本と世界で靴磨きを修行。現在では靴愛好家が絶大なる信頼を寄せるシューケアの第一人者。オリジナルのプロダクトを使って、家庭でできる手入れの仕方を実演してもらった。

その方法は、クリーナーで靴についているワックスなどを取り除き、クリームで栄養補給して磨き上げるというもの。言うなれば王道。しかしその評価を高めているのが革のコンディションを見極めてのデリケートなケア。

それでは早速、茶色い靴から教えていただこう!(記事の後半では黒い靴も教えていただきます)

LAST

case 1:Brown Shoes
家でできるシューケアのフルコース

using Soft Cleaner

①まずクリームの色を選ぶ。長谷川氏の判断はバーガンディかマホガニーの赤系。2色をミックスして使うやり方もあるが、今回は茶色をより鮮やかにするためにもマホガニーで。無色という選択もある。

②手入れは手間を惜しんではいけない。最初にひもを取る。羽根とひもがこすれる部分が色落ちしている場合もあるのでしっかりとチェック。ベロの奥の汚れ、ひものコンディションも同時に確認する。

③ シューツリーを入れて馬毛のブラシで靴全体の埃を取っていく。特に羽根とベロの境は念入りに。馬毛はしなやかで先が細く埃取りには最適。磨いた後の日々の簡単なメンテナンスもこれ1本で充分だ。

④使うクリーナーはソフト。革の色が薄いものはソフトから使ってみるのが無難。使う布は古いシーツがいい具合にケバが立っていて最適。長谷川氏は10cm幅ほどに切って使う。クリーナーはほんの少し。

⑤手早くクリーナーで革を拭く。揮発したら布の場所を変えてまたクリーナーを。少ない量を何度もマメに繰り返すこと。その際、汚れていそうだからと同じ箇所を何度も繰り返さない。サッと拭き取る。

⑥ムラにならないように、靴全体をまんべんなくクリーナーで拭き取る。その作業をスムースに進めるためにも、シューツリーを入れて革を張った状態にしておくことが必要。ダメージなどもよくわかる。

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