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文具の品格 Vol.3

文具の品格:男の持つペンでプロファイリングを始める怖い女たち

前回までのあらすじ

「安物のボールペンを使っている」という理由で、気になる先輩社員・安浦千佳に、「仕事できなそう」と噂されてしまったデキ男営業マン・裕哉(ひろや)。

「ブルーアワー」という高級万年筆(17万6000円)を一括払いで購入し、“ホンモノ”の都会のオトコへの第一歩を踏み出す。 ところが、“フリクション派”だという本田翼似の後輩・並木愛子からは、ホワイトデーに秘密のメッセージをもらい――……

前回 vol.2:「手軽なボールペン派」愛子からのホワイトデーのトリックラブレター

「何も書かれていなかった付箋に、愛子からのメッセージが浮かび上がる」 というフリクションが起こした予想外の出来事に、裕哉は数日経った今でも、驚き、戸惑っている。

あれから、愛子とはほとんど顔を合わせていない。裕哉は、もともと互いに外出や会議の多い業務だから――と、あまり深く考えな......


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文具の品格

新人でも中堅でもない、そんな中途半端なポジションの営業マンが巻き起こす文房具小説。男の“アレ”こそ、格上げアップに不可欠なのである。

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