063e5801b14ae194494a87fcf8b75d
文具の品格 Vol.2

文具の品格:「手軽なボールペン派」愛子からのホワイトデーのトリックラブレター

前回までのあらすじ

「安物のボールペンを使っている」という理由で、気になる美人先輩社員・安浦千佳から「仕事できなそう」と噂されてしまったデキ男営業マン・裕哉(26)。

「ブルーアワー」という高級万年筆(17万6000円)を一括払いで購入し、”ホンモノ”の都会のオトコへの第一歩を踏み出した裕哉は――……

前回 vol.1:「仕事できなそう」との一言を払拭すべく、男が手にしたモノとは?


高級筆記具が見せてくれた、営業の新しい糸口。


裕哉はこの日、後輩からタイのお土産にもらったシンハー・ビールを片手に、自室のデスクで愛用のタブレットを操作していた。インターネットで高級筆記具ブランドの歴史や豆知識について検索していたのである。

先日の商談でウォーターマンというブランドの豆知識を披露したところ、相手に気に入って......


この記事へのコメント

Pencil solidコメントする

コメントはまだありません。

文具の品格

新人でも中堅でもない、そんな中途半端なポジションの営業マンが巻き起こす文房具小説。男の“アレ”こそ、格上げアップに不可欠なのである。

この連載の記事一覧