じんわり体にしみわたる…! 今こそ食べたい絶品スープ10選

スープ・ドゥ・ガルビュ。豚肉を無駄にしないという精神から生まれた、ランド地方に代々伝わる家庭の味

『コム ア ラ メゾン』の本場の郷土料理スープ・ドゥ・ガルビュ

赤坂

涌井シェフがフランス南西地方の料理にこだわるのは、この土地への恩返しに他ならない。1993年、勢いでフランスに渡ったものの、資金が底を付き、パリを出た。そこで温かく迎えてくれたのがボルドーの店『ラ・シャマド』だった。

この一皿はミッシェル料理長自慢の郷土料理。信頼を勝ち取り、ただ一人味の継承を許された。2001年の開店から人気のメニュー。

生ハムの皮と脂、骨を煮込み出汁を取り、白インゲン豆とちりめんキャベツ、根セロリ、カブ、洋ねぎ、ジャガイモを煮込む。乳化によって全ての具材を調和させている。

看板で微笑むミッシェル氏に見守られ、今日もぐつぐつ煮込み続ける。

小笠原産母島の海亀のコンソメスープ シェリー酒風味

『アピシウス』の小笠原母島の青海亀のコンソメスープ シェリー酒風味

有楽町

全盛期のフランス宮廷文化を感じられる店で、クラシックでありながら進化する料理、ワインのラインナップの素晴らしさ、サービスマンの厚み、これぞグランメゾンの筆頭といえる『アピシウス』。

舌でも語られる、生命力の強さを澄んだスープに凝縮された「小笠原母島の青海亀のコンソメスープ シェリー酒風味」は、ここ『アピシウス』のスペシャリテである。ぜひ特別な日に大切な人と最高のグランメゾンという夢の世界を感じて欲しい。

肉もスープもたっぷり。これに、お替わり自由(海苔以外)のパンチャン(基本のおかず)とライスがつくボリューム感。ケチケチしないのが韓国流。ご飯をスッカラですくって、スープに浸したり、好みでキムチを加えても味の変化が楽しめる

『一龍別館』の朝も、夜も飲みたい五臓六腑に染み渡るソルロンタン

赤坂

赤坂がコリアンタウンとして形成されるもっと前。この地に最初にできた韓国料理店が『一龍本館』。その別館として30年近く前に創業されたのがここ、ソルロンタン専門店『一龍別館』だ。

こちらは24時間営業。よくある韓国スタイルと思いきや、理由は違う。白濁したスープを作るには、とにかくコトコト煮続けなくてはいけない。だから休まないのだ。

開店の日から一度も釜の火を止めたことがないという。継ぎ足し継ぎ足し、煮込み続けたスープは濃厚そうな色みを裏切り、すぅ〜っと食道を通過し、やさしく胃に落ちる。

疲れて塩分を欲するときは、テーブルに置かれた塩で調節するといい。これを頂いたら、風邪でも一発で治ってしまいそうな味だ。

牛頬肉は脂がさっぱりとしていて食べやすい。さつまいものでんぷんで作る太めの春雨タンミョンも入っている

赤坂通を越したディープエリアで光るこのネオンが消えることはない

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